『店長、この間の人、来ましたよ。』
出勤するとすぐにケバコが言いました。
『この間の人?』
『はい、あの怪しいペアリングのカップルの人です』
『???』
『あの、サイズ合わないのにリング買った・・・』
『ああ~!!!!・・・・・・何しに?』
『なんか・・・婚約指輪とかなんとか。』
『この間ペアリング買ったばっかりじゃないの???』
『いや、わかんないですけど、店長がいる時にまた来るって言ってました。』
『・・・・・・。』
ちょっと不気味だと思いつつ・・・
エンゲージリングが売れる可能性を無視も出来ずにいました。
↑↑↑
私ったらやらしいわぁ(笑)
しかし・・・・・
あんな状態で、ペアリングを買ったのに、婚約指輪????
婚約指輪、買ってもらえるほど愛されてるようには見えなかったんだけど・・・・
一番安いダイヤのリングでも、10万円からです。
婚約指輪を送るってことは、気持ちがないと贈れません。
お金じゃないといいますが・・・・・気持ちがなければお金は出さないし、お金を出すって言うのは、気持ちがあるってことなんです。
10万円の愛情を贈れるなら、ペアリングだって当然あげれるはず????
ダイヤモンドの指輪を見たいとのことで、それならやっぱり店長(一応、私です)に教えてもらいたい、と本人が言ったのか、
ケバコ(私のかわいがってる後輩)がそういう風に仕向けたのかはわからないけど・・・・・・
ちゃんと会話できるかなぁ・・・・(無反応だったら、気まずいなぁ・・・)と少々心配しつつ・・・・・・
しかし、事態は、私の気持ちを大きく裏切る結果となりました。
お読み頂きありがとうございます(・∀・)