15日は彼ちゃんの会社のお給料日です。


今月は、MVPの賞金10万円も振り込まれます。


ここ2~3日体調が優れない私は、頭痛でくらくらするのを我慢して、彼ちゃんの元へ急ぎました。




『はいっ。』


2つの銀行の袋には、いつもの生活費・貯金のお金、十数万円。


もう1つの袋には、9万円。


『税金、取られるから、9万円でいい?』


『うん、十分だよ。どうもありがとう、彼ちゃんの頑張った証のお金、大事に使うね。』


『うん。』


『デジカメと・・・手術代に(*^‐^*)』


『う~・・・ん・・・』


彼ちゃんは、そのお金を他の事に使って欲しいらしい。ずっと、コートが欲しいといっている私に新しいコートとか、ワンピースとかを買ってあげたいんだろうと思う。


彼ちゃんの気持ちはとてもありがたいし、愛されてるなぁ・・・・って感じて嬉しい。


『あのさ~、手術のお金にしなくていいよ???おれ、腎臓、丈夫だったんだよ。昔、腎炎やった事あるし・・・』


『・・・・・・・・・・・・じぃ~。』


『・・・・・汗


『腎臓だけじゃないよ、彼ちゃんはれっきとした睡眠障害!!!』


『は、ハイ。』


『ちゃんと、ゆっくり眠って欲しいの。普通に眠って、疲れをとって・・・』


『わかったわかった・・。』





逆の立場だったら、ぜったい手術しろって言うに決まってる。


自分は大丈夫、って言うのは思ってしまいがちだけど、よくない。


相手が不安に思ってしまったりするなら、心配をかけないようにするのだって、愛情だ。


健康は、健康じゃなくなってからじゃないとありがたいと思えない。


気付けない。


普通がいかに幸せか。


愛する人、大切な人を失ってから、その大切さに、初めて気付くように。



そして、腎臓は1度悪くなったら、治らない臓器だ。


気付いてからじゃ、取り返しが付かない。




仕事人間の彼ちゃんは、体が悲鳴を上げても仕事をする。


身体を酷使する。


そんな彼ちゃんだからこそ、パートナーが言うべきだと思う。


それは、パートナーの健康だけじゃない。


2人の健康は2人の幸せに直結するんだから。



まして、『手術しなければならないかも』ではないのだ。


まだお医者さんに見てもらってないんだから・・・取り越し苦労じゃん?


と言うわけじゃない。


3人ものお医者さんに、手術や検査を勧められ、大きな病院に紹介状を書くともで言われているのだ。



大好きなおばあちゃんが入院して、手術して、心臓が弱いおばあちゃんは、一時期、危篤状態に陥った。


私が20歳の時。


頭に500円玉のハゲがいくつも出来るくらい、心配した。


幸い、今も元気にいてくれているけど、本当に心配で2ヶ月間、毎日。多いときは1日2回、病院に通っていた。


おばあちゃんは、働いていた訳じゃなかったし、経済的な負担を私が感じる事はなかったけど・・・・


60日間毎日通い続けるのは、それはとても大変な事だった。


病院にいるだけで、気が滅入る。


危篤状態に陥る度に、神経が磨り減る。



これから、結婚して、子供が生まれて・・・・


私が働けなくなって、彼ちゃんが倒れたら・・・・


子育てしながら、彼ちゃんの世話をして・・・・・なんて、無理だ。



子供がいなくても、職場と、病院との往復の生活はきついだろう(車がないのが一番きつい)。


健康でいることは、健康でいることに対して努力する事は、大切だと思う。




彼ちゃんと健康で、幸せになる為に。


今の時期にコートにお金を賭けるよりも、手術に使いたい。


コートは、今のが着れない訳じゃない。


でも、腎臓はいま刻一刻と悪くなっているかもしれない。


(まぁ、最近は熱を出してないからいいんだけど。)


でも、家族を作っていくんだから、リスクはなるべく少ない方がいい。







彼ちゃん、彼ちゃんが好きで、好きで、好きで、大切で仕方ないんです。


目先の楽しさよりも、先の未来を見つめているんです。


『身体さえ健康だったら・・・・』


そんな風にならない為に、私が彼ちゃんの変わりに彼ちゃんの身体をいたわるんです・・・。



そんな彼ちゃんに一言物申す・・・・




いいから言う事聞けっ!


テンの言う通りにしとけ・・・・・、わかったか~!

ヾ(。`Д´。)ノ口答エハユルサンノダッ!




でも、彼ちゃんは言ってくれました。


『俺は、てんにお金を渡す事が楽しみなんだよ(〃∇〃)』






・・・・・・可愛いやつ。



お読みいただき、有り難う御座います(・∀・)