安っぽい婚約指輪を貰ったらどうするべきか?
質問投稿サイト・発言小町で、「安っぽい婚約指輪をいただいたら・・・?」と題された質問が投稿されネットで話題を呼んでいる。..........≪続きを読む≫
この質問をした人物は30代の未婚女性で、かなり安物の婚約指輪をもらうことになりそうだとのこと。
彼は同じく30代であり、収入は平均ほどあるにもかかわらず安い指輪をプレゼントされることに対し彼女は、良質のダイヤが欲しいと率直な気持ちを語っている。また、高価な指輪を貰うことは、「現在の幸せ度だけでなく、相手に対する感謝の気持ちや尊敬の念も増す」のだそうだ。
とても人事とは思えないこの記事・・・・・・・・・。
30代女性・・・宝石(婚約指輪)。
内容を読む限りでは、8割くらいの男性を敵に回しているんではないかと思えるような、
それはそれは『辛辣な批判』が連なっています。
『そもそも、婚約指輪の必要性とは?』
『結局カネか、そんなことで値踏みされたくない。』
『そんな、30過ぎの女を貰ってもらえるだけでもありがたく思え』←酷い(T-T)
などなど・・
辛いコメントが寄せられています。
婚約指輪ってなんなの?
よく混乱されてるのは、婚約指輪(エンゲージメントリング)と結婚指輪(マリッジリング)。
婚約指輪は1粒のダイヤモンドがついているものが、一般的なイメージ。プロポーズのときや、結納の時などに渡される。
結婚指輪は、結婚式(挙式)で交換され、一般的に日常ずっとはめ続けるもので、シンプルで耐久性を考慮してプラチナやK18など、劣化のしにくいもので作られている。
婚約指輪は何で贈るの???
昔は嫁いだ証の足かせのようなものだったそうです。
『俺のものだ』という証・・・・今とちょっとかぶりますね。もう婚約してるんだから手を出すな、的な。
婚約指輪で有名なのが・・・『ギメルリング』冷静と情熱(ルビーとダイヤモンド)
19世紀頃にイギリスの貴族の間で流行ったデザインらしく、
王様は自分にとって大切なものを入れている箱(宝箱のようなもの)の鍵を指輪のようなものにして持っていたといいます。そして、自分が戦争に行く時、妻(になる人)に渡したり、息子に受け継いだりしていたのだそうです。
信用できる人、大切な人に受け継いでいくもの・・・
以前も書いたことがありますが、ヨーロッパには
”ビジュードファミーユ【家の宝石】”という言葉があるぐらいです。
日本では、まだ歴史が浅く、
昔は宝石の換金性という意味で、自分に何かあったときのための保険の様に、給料3か月分・・・・等謳われたり・・・・。
しかし、今現在は宝石に換金性はありません。
とても大きく、なおかつ美しい・・・・一般の方々には到底買えないような物なら別ですが・・・・。
婚約指輪位では、まず無理でしょうね。
今現在は、経済力の証、婚約(愛)の記念として・・・・ダイヤモンド(その硬さは固い絆と永遠の愛情を、無色透明は純粋無垢な心を象徴しているとされる)を贈るのがポピュラーでしょうか?
それと、2人の未来に出会う、愛する子供に受け継ぎ残していくものとして持つ・・・・こちらのほうが強いかもしれません。
婚約中は、左手の薬指につけていて、結婚式当日は朝、右手の薬指に付け替えます。
そして、結婚と愛を誓い、指輪の交換をしたら、その結婚指輪をロックするという意味で、重ね付けするのだそうです。
(素敵~やりたい~
)
婚約指はをナゼ買うのか・・・・
儀式的に、『高い宝石を送らなければならない』という、イメージが先行しているのも事実でしょうし、ご存じない方がほとんどでしょう。
だからこそ、お店に来店された方々には、少しでも本来の意味を伝えられたらと思います。
そう理由を知られるだけで、考え方も少々変わられるようです。
自分の子孫の繁栄を願わない人などいないでしょうし、子供の幸せを願って残してあげるのも1つかもしれない・・・・。
だって純粋に自分に何かそういうものを残してもらえたら、嬉しいだろうなと思うのです。
それでも、贈らなければならないと決まっているものでもないし、貰わなければならない、というものでもありません。
指輪や宝石にこだわらずとも、時計を御揃いで買われる、という方も、いるそうです。
4年ほど前、お客様・・・・・・・・・といっても、大学生の男の子ですが、ロレックスのアンティークの時計をしている方とお話しました。
おじい様から受け継いだ時計だそうです。
凄く大切にしていて、そういう物を大切にしている、その男の子も、残したおじいいさまも、受け継がれて流れていく時間も、歴史もとてもすてきだなぁ、と思いました。
最近は母親が貰った婚約指輪を中指用に作り変え『マザーリング』と呼ばれる指輪もあるそうです。やはり、結婚式当日に、はめるものだそうです・・・・。
でも、母親が、婚約指輪貰ってなかったら、受け継ぐものはないですもんね。残念ながら・・・・。
うちの母は、父にオパールの婚約指輪を貰ったそうです。
ダイヤモンドや、サファイヤ、ルビー、アレキサンドライトなどと違って、硬度(簡単に言えば丈夫さ)の低い石です。
リフォームにはあまりむきません。熱・乾燥に弱く(ヒビ・割れ)、衝撃にも弱い。割れたらどうしよう
アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ
って考えたら、付ける事は・・・・怖くなってしまいます。せっかく受け継いだのであれば、身に付けたいのが人の子です・・・・。つけて、亡き母を偲びたいと思うことでしょう。
そう考えると、選ぶ石も大切です。
時計、私もお揃いの時計で同じ時間を刻むのもいいなぁ~素敵だなぁ~と思うのですが、
部品や修理を考えると限界があるなと・・・・。
大切な人が残してくれた大切なものだからこそ、壊れてしまって、直しようがない、となってしまった時は、悲しいものです。
だから、宝石だ!!!といわけではないんですが、婚約指輪ってちゃんと意味のあるものなんだね、って知って欲しいなと思うんです。
明日は、受け取る女性のあり方編です。
お読みいただき、有り難う御座います(・∀・)