夏バテから抜けきれず中だるみの水曜日。
今日は常駐先のお話です。
常駐先では海外向けに携帯電話の開発を行う部署で、
事業者とソフト仕様をつめたり、
ソフト実装部隊との調整などを行うお仕事をしています。
で、今まさに、もうすぐ発売予定のハイエンド機種の開発が大詰めにきてまして。
しかしながら、とにかく多くの機種が平行開発されているために
実装部隊の方々も、本来は来週一杯あるお盆休みも返上で
現地である米国へ出張したり、時差のために深夜早朝の会議をこなしたりしています。
そんな中、私たちも来年発売予定の機種に搭載する機能を検討しつつ、
開発中の機種のトラブル対応に奔走し・・。
特に、ウチのチームの担当業務は、とかく中身が難しくて濃厚なのが多くて
担当者の話を聞いてるだけで、私のアタマもどーにかなりそう。
そんなこんなで なんかもう、大変な状態だったりします。
そもそも、携帯電話というのは
事業者(たとえばKDDIとかDocomoとか)の戦略を反映した意向に従い、
メーカーはその事業者の意向を自社の機種ラインナップと照らし合わせて検討し、
最終的に事業者へ承認を得るカタチで搭載機能が決まります。
その後、事業者よりRequirementなるドキュメントが発行されますが
そこにかかれている事業者要望を元に実装部隊と検討を行いつつ、
QAシートや現地のマネージャーを通して確認をとって、
仕様を確定させた後、ソフト実装を行っていくのです。
事業者要望のドキュメントの精度もよくない場合が多く、この作業が結構大変。
で、私たちが書いた仕様書を基に、メーカーのテストが国内と現地で行われ、
ソフトウェアの精度をある程度上げたところで、
今度は事業者がRequirementを元に、テストを行うわけなのですが、
この事業者テストでNGが出ると、バグリストが発行されてしまいます。
このバグリストっていうのがまた、クセモノで。
「このバグ残ったままやったら、承認したらへんでー」
事業者様にそういわれたら、
生産日程をずらさざるを得ないほどの威力を発揮するんです。
生産日程がずれるということは、初期ロット数万台の端末を生産するために
世界各地に散らばる工場を抑え、日ごとに値段の変わる材料を調達し、印刷物や配送の手配をし・・・
そういった、1日単位でアサインされている全社的なスケジュールがすべて狂ってしまうことを意味します。
生産日程の引きなおしは、それだけで大きな損失に直結するのです。
そんなわけで、バグリストで指摘された項目は
よほどのことがない限り、ソフトを手直しし、またテストを行います。
そんな不毛な作業を約1ヶ月くらい続けて、
ソフトウェアの精度があがったら、やっとのことで事業者承認を頂き、
ここではじめて生産に入れる・・・という流れで開発やってるんです。
が、
そろそろソフトウェア変更を凍結して、事業者承認がほしいなぁ。。。
スケジュール上は、そんな時期にきているというのに、
いまだにこの恐怖のバグリストが1日20件くらい、
バカスカあがってくるわけで・・・・。
いや、確かにバグもあります。あるんです。
でもね。
「#100の画面を#102の形式と同じように変更すべきです。」
⇒Requirementに乗ってるまま実装してるんだよ。。。
「Browserのラジオボタンは見づらいので、選択中の項目がバー上で反転されるように改善すべきです。」
⇒そんな話今始めて聞いたよ。。。
はては、
「ホニャララ▲◎×(←守秘義務により伏字)という機能を追加してください。」
そんな機能の話、今まで出てきたことないです。。。思いっきり、機能追加じゃないですか。。。
しかも詳細仕様いまからどうやって詰めるんですか・・・・。
・・・・。
まぁ、そんな感じのコメントが約2割。
・・・・これって、バグリスト、ですよね?ね?ね?
さすがに温厚な?私も、怒りまして。
うちのGrリーダ・親分Tさんに、
バグリストの定義って、どぉなってるんでしょう? って聞いてみました。
Tさんいわく、
以前一度、バグリストに仕様変更とか機能追加要望を書くのをやめてほしいって申し入れたんだけど、
「じゃあ、正式レター出せばいいのか?」って肩すくめてたらしいよ。
それって全然、会話になってないじゃないですか・・・。
・・・・・・(´д`)・・・・・。
こっちは、仕様凍結をもっと早いタイミングでやろうよ、という意図でお話してること、
分かってくれないのかなぁ。
アンタもエンジニアならそのくらい分かんなさいよ、Mr.Br◎◎don。 ←一応伏字
と毒づきたい気持ちをかろうじて押さえつつ、
なんだか、そんな話聞くと、戦争って、こういうところから始まるんだよね絶対。
とか、思っちゃいますよ、私。
呆れるあまり放心状態になった私が、ぼさーっとそんなことをいうと
うちのチームが誇る正統派熱血エンジニア、Sさん(46歳♂)がすかさず言った。。。。
「 今度は 負けませんよ」
・・・・。
・・・・。
フリーズする親分Tさんとわたし。
・・・・。
Sさん。
いま、8月ですよ。
で、もうすぐ15日ですよ。
しかも、今年は60年目だったりするわけで、
その上、ウチのお客様もアメリカの会社なんですよ・・・。
・・・・。
タイムリーすぎますっ。
おかげさまで、今年も、愛すべき仲間たちと、
アツいアツい夏をすごしております・・・・。