まさおと愉快な仲間たち | 長岡ライブハウス大作戦

長岡ライブハウス大作戦

新潟県長岡市のライブハウス「ライブハウス音楽色堂」店長兼、ダイニングバー「音楽食堂ZERO」スタッフ /
小林大輔BAND ドラム



「まさお」と出会ったのは7年くらい前の音楽食堂の何かの時らしい。
かなり記憶があやふやだけれど、当時やってた「太陽神アポローン」を観て気に入ってくれたのがきっかけだった。
当時20代後半でバンドを始めたばかりだし、音楽食堂にも出始めたばかりの時期だったので当然長岡にバンド仲間もそんなにいなかったし、”誰?”って感じのオレ達が長岡でバンド仲間を増やすきっかけになった人物の1人だ。

で、オレが勝手に思っているだけなんだけど、意外と長岡の人(バンドマン)ってバンドやってるのに妙にコミュ障が多いような印象を持っている。

そんな中、「まさお」だったり、楽器も弾けなければ歌も素人の太陽神アポローンのヴォーカルだった「ワタル」は打ち上げの時や普段からも音楽の話以外で周りと打ち解けていった。
ワタル曰く、「音楽のことはわからないから」という単純明解な理由で、バンド仲間ではなく、普通の友達として皆と接していた。

今思えば、そんな「ワタル」や「まさお」の様なスタイルの奴がいてくれたから自然と長岡のバンドマン達の繋がりも増えたし、その大切さにも皆気付かされたのではないかと思う。

そう、あの頃オレ達みんな「友達」だった。
キャンプしたり、花見したり、温泉行ったり、ライブ以外でも顔合わせたり、遊んでた。

まぁあの頃の仲間だって歳を重ね、家庭を持ったり、音楽から離れてしまったりしているわけだから昔の様にはいかないのは理解出来るけどね。

何かと引き合いに出す長岡の大学生達なんだけど、彼らを見てるとあの頃のオレ達が重なって見えるんだよね。

「身内ノリ」をバカにしちゃいけない。

その「身内ノリ」にどんどん周りを巻き込んでいける奴がいればシーンは盛り上がるという確信があるからだ。

オレはこの目で見て来たし、その盛り上がりの中にいた。

じゃなけりゃ今の自分は無いからね。

だから今も「まさお」はオレの友達だ。