旦那が亡くなって1年以上が経って

介護して仕事して遊びに行って

1人の日常を過ごしている。


でも1年経っても

相変わらずふとした瞬間に涙は出るし

旦那を思い出さない時はない。




闘病が始まるまでは

旦那に対してイライラする事も多くて

何なら《2度と帰ってくんな!》って

心の中で唱えながら仕事送り出したり。


白血病宣告されて

《帰ってくるな》って思ってた旦那が

本当にいなくなるかも知れないって……




そしたら今までイライラしてた事が

何もかもどうでも良くなって

ものすごくちっぽけに思えてきて。


旦那は旦那で

それまでの私に対する言動を

ものすごく悔いて謝ってきて。




夫婦共々外面がものすごく良かったので

夫婦間で揉めに揉めてる事は

息子にさえバレていなかったと思う。


そんな険悪な時期の思い出話も

闘病中は2人で笑い合って話せた。


旦那に対して怒り狂ってた

その当時の私の本音を旦那にぶつけると

旦那も「そんな酷いやつおるんか!」って

バツ悪そうに笑いながら返事する。




20年の結婚生活で

1番夫婦仲が良かった闘病中の5年間。

最後の5年間。


辛かった事も腹立たしかった事も

共に過ごした日々が私の脳内で

楽しかった思い出に変換されている。


旦那の死後すぐの頃は

「やれるだけの事はやった」と

闘病生活に何ら後悔はなかったが

何故か時間が経つごとに

「もっとやれる事があった」と

後悔の念が押し寄せてきている。




理不尽すぎる。


私に対する酷い言動が数多あった筈なのに

今は何故か私が旦那に申し訳なく思ってて

しかも今が過去一旦那の事を好きなのだ。


死別を乗り越えるって何だろう?


別に普通に生活出来てるし

遊びにも行ってるし楽しいし

毎日辛くて辛くて仕方ないって事はない。


酷く涙脆くなって

時々胸が締め付けられるだけだ。

これは乗り越えられていてるのだろうか?




それでも私の生活は続く。

まだまだ旦那のところには行けないから

その時まで少し待っててね。