出張レッスンに行く時、買い物に行く時など、外を歩くときには、日向(ひなた)を選んで歩きます。職業柄、屋内にいることが多いので、外に出た時は、なるべく日光に当たれるようにお日様の方を向いて歩きます。長年、マンハッタンで暮らしていたので、セントラルパークなどで日光浴するアメリカ人から、お日様の大切さを教えられました。
ビタミンDが、がん予防に一番効果的なことは、海外では誰もが知っています。日差しの薄い欧米の人たちは、歴史的に日光浴の大切さをよく知っていて、意識的に日光浴をしています。それに比べて、日本では、美白が強調されたり、必要以上に皮膚がんの怖さが叫ばれてりで、UV製品の内需拡大のためかメディアが揃って紫外線の怖さを伝え続け、国民病というほどのビタミンD不足が起きています。日本人皮膚がん罹患率は世界でも最下位、ビタミンDの不足率は最上位です。そして、がんの罹患が二人に一人の国になりました。
メディアでは、ほんの少しでも紫外線に当たっては毒かのような報道が目立ちます。その結果、梅雨の間の晴れ間でも、春の穏やかな日差しでも、日傘を差して黒づくめの服装で、肌を隠す人をよく見かけます。私たち人間は、夜行性ではありません。その上に、日本人は、黄色人種なので、カメレオンのように外の環境に応じて、自分たちで皮膚の色を変えられる人種です。
夏、紫外線が強くなれば、皮膚の色を黒くしていらない紫外線から内臓を守ります。いらない、と言うのには訳があります。紫外線には私たちには必要なものでもあるからです。そして、冬、日差しが薄くなってビタミンDが吸収しにくくなれば、自然と皮膚はまた白くなって、日光の栄養を吸収しやすくなるのです。こんな器用なことができるのは、黄色人種だからです。
太鼓の昔、アフリカで生まれた人類がさまざまな地域に移動していく中で、温帯の日本にたどり着いた私たちの祖先は、自然と共に生きていく中で、皮膚の色も髪の毛の色も、目玉の色も、今の私たちの色に落ち着いたのです。強いて言えば髪の毛の質もです。天然パーマ(カーリーヘアー)の多い、白人や黒人の髪の毛は、外気温を頭皮に伝えにくくしているそうです。つまり、暑さや寒さから脳を守るために、髪の毛が縮れて、層を作り、脳を守って来た、と言う訳です。それに比べて、温帯の日本では、必要性がなく、ストレートな髪の毛(直毛)でいられたと言う訳です。
白人の場合、日光にあたっても私たちのように黒くなることはできません。赤く腫れ上がって、しばらくするとまた元通りの白さに戻ります。黒人の場合は、もともと黒いので、日焼けはないのかと思っていたら、アメリカで出会った黒人の友人によれば、黒人は黒人なりに日焼けをするそう。私たちから見れば、同じようにしか見えませんが、本人が言うので、そうなのだと思いますが、私たちほどの違いは認められません。また、髪の毛の色も、白人の友達によれば、夏になると濃くなり、冬になると薄い色になるとか。こちらも私たちには違いは分かりませんが、基本的に金髪なのは、6、7歳までの子供の時までで、大人で金髪のままの人は、非常に稀です。アザラシの子供のようです。成長期に、ビタミンDをたくさん吸収するために金色になったのではないでしょうか。
私は、歳をとって白髪が増えるのも、代謝が悪くなってビタミンDを吸収しにくくなっている老人たちに、お天道様が白髪というお恵みをくださったのかな、と考えています。(最近若い人たちが、白髪に染めているのを見ると、この人はビタミンDが足りないのかな、などと密かに心配したりしています。)
また、私たちは黒目なので、一年中天然のサングラスをしているとも言えます。基本的に街歩き程度の紫外線にサングラスは不要です。それなのに、子供からサングラスをかけたりしていれば、正常な目の発育を妨げることにもなるのではないでしょうか。大人でも、使わないと退化するのは、体も目も一緒だと思います。黒目を与えていただいているのですから、天然のサングラスを使った方が良いのではないかと、私は考えます。
もちろん、日本人でも、真夏に、一日中プールや海岸で人々の安全を見守るレスキュー隊のような仕事をする人たち等は、サングラスが必要でしょう。また、青目の白人たちは、日本のような強い日差しのもとでは、目が焼けてしまいますから、マッカーサーのように、サングラスをかけます。それは、歴史的にヨーロッパの薄い日差しのもとで長く生きてきた人たちが、ビタミンDを吸収しやすいようにと培ってきた、白い皮膚や青い目、薄茶色の髪の毛のせいなのですから、仕方ありません。
北欧のような地域では、『冬季鬱』と呼ばれる、日光浴不足による鬱病が知られています。日本でも、冬の間雪に閉ざされて、日光浴ができない地域では、冬季鬱があるそうです。今、日本人に鬱病が増えているのも、日光浴不足と関係があるのではないか、と危惧しています。
メディアによる洗脳には、くれぐれも注意が必要です。某音楽教室の宣伝では、『絶対音感』という言葉が使われており、音楽の早期教育が勧められていますが、絶対音感があるから、良い音楽家になれるわけではありません。ピアノを習い始める時期は、一人一人違って良いと思います。早ければ良いというわけではありません。