能動的な勉強と受動的な勉強 | 中卒・高校中退から早稲田大学に合格した方法

能動的な勉強と受動的な勉強

学習方法には能動的なやり方と受動的なやり方の2種類があります。

(1)能動的な勉強方法とは

自分から働きかけることが必要な努力を要する勉強で、例えば次のようなものです。
・参考書を読む
 本を手に取り→目で見る→理解する→ページをめくる
・問題集を解く
 本を手に取り→目で見る→考える→解答を書く

(2)受動的な勉強方法とは

主に耳を使った努力が必要ない勉強で、例えば次のようなものです。
・英語のCDを聞く
 イヤホンを耳に入れる→ただ再生するだけ
・動画を使った学習
 PCやDVDプレーヤーを起動→眺めながら音を聞く
・予備校や塾で講義を聞く
 椅子に座る→声に耳を傾ける

どちらのやり方が良いと思いますか?
「勉強は努力」だと教えられてきた真面目方は、恐らく能動的な方だと思うのではないかと思いますが、正解は両方やることです。

(3)受動的勉強のデメリット

受動的なやり方は、「覚えよう」とか「考えよう」という努力を必要としないので、最悪の場合、情報が頭をスルーしてしまいます。
予備校に通っているのに、成績が伸びないという人は、このことが原因の一つではないかと思います。
(これは、予習と復習という能動的な勉強方法を組み合わせることで解消します)

というわけで、能動的な勉強は必須です。
両方の方法でやるが、能動的が主で受動的が従だと覚えておきましょう。

(4)受動的勉強も必要な理由

必要な理由は次の2つです

・努力が必要ない(能動的なやり方と比較して)
・頭の別な部分を使って学習する

受験勉強は、努力が必要です。
けれども、短距離走ではなくマラソンのように長く走らなければならないので、
やみくもに「努力!」と突っ走ると疲れてしまいます。
だから、努力だけでなく手を抜いたやり方を組み合わせた方が良い結果が出ます。

また、成績を急上昇させるには長時間の勉強が必要です。
多くの人は「目で見る」「手で書く」というやり方だけで勉強をしていると思いますが、何時間も同じようなことをしていると、飽きるし頭も疲れます。
まるで同じ箇所ばかり筋トレしているようなイメージです。

そうならないためにも、頭の別の部分を使うことが大切です。
私が、特にオススメするのは、耳で聞くやり方です。

目で眺める勉強は、耳での勉強よりも努力を要します。
目を画面や講師に向けなければなりませんし、中身を理解しようと意識しないとなかなか頭に入ってきません。
けれども、耳の学習であれば、音が勝手に鼓膜を振動させてくれるのでイヤでも頭に入ってきます。

(5)耳の勉強の意外な効果

耳の学習は、やる気がない時、元気を出すのに効果もあります。
例えば、アツい講師の授業を聞くと、自分までやる気満々になったことはありませんか?
ネガティブな気持ちになった時は、ポジティブなものを聞けば元気をもらえるので、是非試してみてください。

(6)まとめ

能動的な勉強ばかりしている人は、耳を使った受動的な勉強もあわせてやってみて下さい。

コツは、勉強だと思ってやるのではなくて、(能動的な)勉強に疲れてきた時の気分転換にやることです。(勉強だと思ってやると能動的な勉強をやらなくなってしまう恐れがあります。)
また、何か別なことをやりながら(電車、ゴハン中、風呂、布団の中)でやるのもオススメです。
電車や風呂に入っている時は、頭がヒマなので意外に頭に入ってきます。

それから、受動的な勉強ばかりしている人は、能動的な勉強をやること。
今のままだと、情報が頭をスルーしているだけなので、恐らく成績は伸びないと思います。

(7)受動的な勉強ツールの入手方法

・CD等音声付の参考書を買う(英語以外の科目でも多数あります)
・別売のCDを買う・ダウンロードする
・講義を録音する(予備校に通っている人)
・自分で音読した音声を録音する(英語や古文の学習にオススメ)

録音用の機材ですが、最近の携帯電話に録音機能がついていますので、
新たに購入する必要はないと思います。
ご自身の携帯の機能を確認してみてください。
また、再生速度を上げる機能が付いているのならば、是非活用して下さい。
時間の大幅な節約になります。