涙の度数というのがあります。
ホロスコープ上のサインの表記は、0度~29度で表されていますね。
そのサインの最終度数の表記の29度が、「涙の度数」と言われます。
サビアンシンボルでは30度が、「涙の度数」となります。
サビアンシンボルというのは、12サイン30度すべて360パターンをなんらかのシンボルで表すというものです。
私の場合、ホロスコープ上の表記は太陽獅子座1.09度なのですが、サビアンシンボルはここにプラス1度しますので、サビアン獅子座2度となり、シンボル名が「おたふくかぜの伝染」という変なシンボル名となります。
松村潔先生いわく、涙の度数は、そのサインの性質から離れるための悪趣味な下剤を自分の中に潜ませている、とのこと。
この表現、まさに松村節ですねえ。
また、涙の度数は、これまで自分と同化していたサインの力を体外に吐き出す度数でもあります。
サビアン獅子座2度とサビアン獅子座30度では、同じ獅子座でも、かなり違う性質の獅子座である、ということです。
不思議ですねえ。
涙の度数になんらかの天体ある方は、その天体の扱いに戸惑うかもしれませんね。
例えば、サビアン牡羊座30度の月の人の具体例として、これは涙の度数なので、牡羊座のイケイケな面を吐き出そうとするところがあって、次の牡牛座の「思い出」なんかが月の自分の安心感につながるように感じてしまうようなところがあったりします。
牡牛座は過去志向なので「思い出」が安心感につながるのだけど、なんだかんだいって牡羊座のイケイケ感がふんづまってる感じが、サビアン牡羊座30度の月、って感じになるでしょう。
涙の度数、複雑だ~
私は、涙の度数に天体は一つも入ってないので、涙の度数の天体を持たれてる方の気持ちは分かりません。
しかし、涙の度数になんらかの天体を持っておられる方は、このなんとも言えないもどかしさみたいなものを感じておられるかもしれませんね。
今までのサインのことはもうお腹いっぱいで、次のサインに行きたいんだけど、もう次のサイン見えてるんだけど、なんだかんだいってそのサインが残ってて、それを吐き出そうとする。
そんな涙の度数。
これ、涙の度数に天体ある方の感想をいろいろ聞いてみたいなあ。
かなりマニアックになるけど、涙の度数になんらかの天体ある方だけが参加できる「涙の度数交流会」とか一度やってみたいかも。
該当者いなくて、交流会にならなかったりして。
10天体だけでなく、アセンダントとMCも涙の度数なら参加OKにしてもいいかも。
「涙の度数交流会」、コロナが収束したらやってみようかなあ。
かなり興味深い。
涙の度数の不思議。
涙の度数に天体を持つ人の魅力。
きっと、涙の度数が故の魅力があるはず。
私も鑑定で、涙の度数の太陽の方を何人か見させていただきましたが、確かに、意識は次のサインに行ってて、でも、なんだかんだいってそのサインにとどまってる自分もいる、って感じの方が多かったような気がします。
例えば、サビアン山羊座30度の太陽の人なら、次のサインの水瓶座の自由への憧れがすごいんだけど、なんだかんだと山羊座の経営者気質みたいなものが残ってて、それを涙の度数でどう吐き出せばいいの?って感じになるのでしょう。
やっぱ、不思議な度数だわ。
この涙の度数の不思議な作用を、自分の中にうまく取り入れられると、他の度数では味わえない良さが出てくることでしょう。
涙の度数の方のお声を聞かせてください~!!