こんばんてーん
げきみそです。
今月のジャンプコミックス新刊、
『ルリドラゴン』の3巻!
長らくの休載を経てジャンプ+に移籍してからはしっかり連載されているので、前巻からそれほど空かず順当に続巻がリリースされているだけで有り難い。(笑
前回まで、体育祭の実行委員に選ばれてしまったルリは角の事で周囲との蟠りもあったりしたけど、当初は煙たがられていた同じ実行委員の前田さんとも衝突を経て打ち解け。
今回も体育祭の準備がメインのエピソードが続いているので、仲の良い友人連中よりも出番が多くなっている前田さんとのパートナー感が強めに。
実行委員内では、更に学年代表をやらされそうになって「目立ちたくない」という理由から渋る場面も。
普段はわりのハツラツとしながらもネガティブな部分もあってしょぼくれた所も見せるが…
イジられれば直後にはガッツリ睨むような強気さもあり、初期からも目立っていたコロコロと変わる表情の豊かさがルリの可愛さになってますね。
なんとか実行委員では活躍をしていたが、やはり角の件で陰口をされているのを聴いてしまい落ち込む場面も。
そんな中、暫くドラゴンの体質も落ち着いていたように思っていたら急に目が光るという症状が。
この後に吐瀉→気絶でダウン、駆け付けた担任がルリのゲロ(笑)を見て“毒”だと判断。
母親に確認するとドラゴン体質のひとつに体内で毒を生成することもあるらしいが、体構造が人間のルリが発するそれには大した害はない模様。
現状は他に害が無いけど己で気分が悪くるって症状だが、9つあるというドラゴン由来の体質の4番目として“毒”があるって事に。
火を吐く、放電、そして毒…
徐々に各属性(笑)が揃ってきてて、ちょっと個人的には『バハムートラグーン』が頭を過ぎりますw
またしても体調不良で倒れたりもしているが、実行委員の方でもまた対人関係の問題が出ちゃって…という最中、
急に「角を折る」って展開!
角がキモいって陰口があったのもそうだが、どうやら角にも生え変わりがあるようで欠けていたからいっそ折ってしまおう、と前田さんの進言もあって教室にて総動員でぶち折るイベントにw
その方法もペンチでバリッといってしまう原始的な感じも高校生が思いつきでやってる雰囲気あって良い。
この件で陰口を叩いていた生徒への当て付けにもなり、ちょっと騒動にはなったが対人関係の面ではまたひとつ壁を乗り越えた感。
ってなことを経て近付く体育祭だったが、天気予報では当日に台風が直撃しそうってことで中止の危機に。
せっかく頑張って準備したのに…と考えあぐねていたら、ルリの放電体質はドラゴンが天候を操る能力からの遺伝だって話から、雨雲を寄せて落雷を起こすことで台風が過ぎるのを早めようって作戦がスタート。
しかし、ここでドラゴンは人間と共生関係にあるとか力を行使しない約束事があるとか、何やらルールじみた話も。
からの、ルリの吐瀉を毒だとすぐに判断出来ていた担任の先生が実はドラゴンのハーフであるルリの監視役教員であったことも判明。
この「ドラゴンと人間のハーフ」ってファンタジー設定が上手いこと日常系に溶け込ませている本作の緩さも、どうやらベースにドラゴンが居て然るべき世界観の基がある様子。
監視役の先生も普通に教員ではあるようで何かしら特別な組織等が関係してる雰囲気じゃないから、ドラゴンの存在が特異なところを通り越して制度が確立されてる世の中なのか…
その辺も実はいろいろと設定がしっかりされてそうですが、基本的にはルリの高校生活をメインで描いているので適宜都合良く擦り合わせていくのかな?
で、いざ台風を避けよう作戦の本番。
放電体質の部分を一旦溜めといてから一気に放出することで落雷まで発展させようっていう。
興味本位で集まったクラスメイト達の後押しから意を決して暴風雨のなか屋上に向かうルリ…
この落雷のシーンが3巻のクライマックスといった感じで、女子高生の日常物とは違った躍動感。
なんとか天候も回復、陰口から揉めていた生徒とも半ば無理矢理に打ち解けようとする場面も描かれて、あとは体育祭の当日…というところで次巻へ。
若干のコミュ症もあるルリの対人関係についての紆余曲折、もしかしたらそこのストレスが自己中毒を引き起こす毒の発生になってる?とか考えちゃいますが。
今回で放電という“体質”が天候操作という“能力”になってドラゴン部分の成長も描かれているので、今後もその辺が並走しているのかな…とか思いながら。
ちなみに、この3巻の発売に際して、
ジャンプの公式YouTubeチャンネルから、ずっと真夜中でいいのにの楽曲にのせたアニメPVが挙がっていました。
サムネイルになっているルリのポーズは…!
∑( ̄□ ̄;)
以前から言われていた「仮面ライダークウガのオマージュが入っているのでは?」という件、このPVで公式見解になった感じがしますね。
第23話の扉絵では放電しながら走るルリの脚が描かれていましたが、これも…例のマイティキックに向かうシーンの画角そのものでしたからね。
ってことは、これから数十秒だけ発揮出来る超感覚とか得ていくのかしら?w
また後書きでは掲載時から単行本になる過程で修正されてる箇所が結構あるよって話があったり、巻末には本編で端折られた幕間のシーンがラフで載ってたりと、ジャンプ+で読んでる方でも必見なところが。
ボイスコミックだけでなく楽曲付きのPVとか、なかなかの推され具合は続いてる本作。
まだまだ巻数としても少ないですけど、この推され方に相応なくらい盛り上がって…というのも日常系だから難しいけど、着実に進んでくれたら嬉しいですね。
げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄ o)