こんばんてーん
げきみそです。
今月は『キン肉マン』の新刊が。
…77巻、ゾロ目!←
新章開幕に伴って表紙は次のステージに挑む“リアル・ディールズ”の面々となり、往年のスター選手だらけの豪華な絵面が目を引きますね。
前巻後半から“バベルの塔”の審判へ、また新たな超神との戦いに展開。
超人側の持つカピラリアのピース8枚だけの人数が進む選抜戦、先の戦いでマンモスマンから託されたピースで復活を遂げたロビンなど、正義・悪魔・完璧、各超人の精鋭が挑む。
しばらく活躍の無い超人がほとんどなので、誰がどう出るか楽しみなところでもありますが…
塔の1階では、巨大な像の手に乗ったリング。
まずはここで超神と戦い勝てば(認められれば)上層階へ、負ければその時点で超人達のチャレンジ終了という、今後の命運を分ける大事な初戦。
そこへ真っ先に立候補したのは、ジェロニモ!
これは本誌で見た際もなかなか驚きましたけれども、面々的に最も先鋒を任されないであろう者が自薦というパターンはちょうどいい意外性で。
ただ勿論、アシュラマンからの猛烈な反対をはじめ正義超人仲間のキン肉マンも後込みする全員の今後が掛かる戦いをジェロニモに任せる判断…
わりとボロクソ言われてる(笑)なかで、唯一現場で後押ししてくれたのがサンシャイン。…「前途ある若者のジェロニモくん」って物言いは相当なトゲがありますがw
かつて“黄金のマスク編”におけるジェロニモ初登場後の初戦相手だったのが悪魔六騎士でも首領格のサンシャイン、という因縁の2人。
ここでジェロニモを推す理由としては、自分が敗けた相手がそれ以降ほとんど活躍出来てないことへの苛立ちもあり、己の名誉挽回のためにも頑張ってもらわないと困るっていうね。
読者の代弁をするかのような小競合いがあったものの、先鋒はジェロニモに決まり。
相対する超神は“進化の神”ことジ・エクスキューショナー。
ジェロニモは倍近い長身を誇るエクスキューショナーに得意のショップ乱打で果敢に攻める!
が、やっぱり歯が立たない!…なんていう展開。
っていうか個人的にまた気になったのは、超神とか近年のシリーズで登場してきてる強豪はわりと身体に武器が備わってる奴が結構多いような。
生物モチーフ由来の角や牙はまだしも今回だの右肩にブレードと左腕には回転して抉るスコップ状のものとか、強度や体格云々以前のハンデがあるよねぇw
しかし、そんな明らかに不利な立場でもなんとか食らい付くジェロニモ!
他の超人がちょっと見直したなってリアクションをするところ、人間時代のジェロニモと対戦してそのガッツを体感しているサンシャインだけは納得の表情。
これは…サンシャインの身になって考えてみれば、もっと活躍してもらって大喜びしたいくらいの事ですよねw
前シリーズでは完璧始祖にも勝利して将軍様から悪魔超人界を託されてる一角だとはいえ、イメージ的には敗戦続きのアシュラマンの方が評価も人気も高かろうから、自分を倒していた相手が強くあって欲しい気持ちはよく分かる。←
猛攻を仕掛けるジェロニモ、起死回生の必殺技は勿論“アパッチのおたけび”…だが、それを承知のエクスキューショナーの攻撃により喉を裂かれて本領発揮出来ない!
…またここで疑問だが…
砂の塊だったサンシャインはまだしも、おそらく普通の肉体であろう相手の身体も雄叫びで崩れるってのは、どういうことなのか?
声(音波?)に圧されて間接的にダメージになるのは分からんではないが、それで身体が崩れる効果があるのはどうして…って、まぁ“ゆで理論”の前には深く考えても意味無いのは分かっちゃいるんだけど、気にはなるよねw
自慢の喉を潰されても自滅覚悟で叫ぶジェロニモは、諸般の事情から参戦出来なかったテリーマンの想いと共に健闘。
現場ではサンシャイン、そして早くから自身を評価してくれてバベルの塔への代表入りも推してくれたテリーと、信じてくれた仲間の為にも…なんて、(現在では違うが)まさにジャンプ漫画の正義漢らしい熱血ファイト。
本巻の巻末Q&Aコーナーでも先生から、ずっと活躍をさせたかったが(旧シリーズの王位争奪編しかり)上手く出来なかったという旨のコメントもありましたけど、今回は念願叶っての見せ場ということでしょうか。
最後は空中でテリーのフェイバリット“テキサスクローバーホールド”に相手を掴まえてドライバー形式で叩き付ける、名前に“ニューマシンガンズ”を冠した新必殺技も披露!
テリーマンの意思を継いだ新たなジャイアントキラーの誕生!って感じなんでしょうかね~
(  ̄▽ ̄)
バベルの塔チャレンジの初戦、なんとか審判には合格した訳だが…
対戦相手のエクスキューショナー、実はかつて(黄金のマスク編にて)人間だったジェロニモを超人へと引き上げてくれた際の神様だった、という。(だから“進化の神”ね)
ジェロニモのエピソードからすると結構良い方の神だったはずが何故この超人を殲滅せんとする下天のメンバーに入っているのか…なんて疑問から、エクスキューショナーにより下天の目的とバベルの塔で審判されることの本当の意味が明かされる。
それは、新たな神の候補として超人が作られた、という事実!
( ̄□ ̄;)
要は、天界の神の席数に対して人数はずっと埋まってなくて、その空きを自分達で埋めれるんじゃないかと候補を“超人”として作り出そうとしたのが、先のシリーズでの“ザ・マン”が下天した真意で。
今回はそのザ・マンが自ら作った超人(ゴールドマン=悪魔将軍)に敗れたことで、いよいよ「超人が神に値する」or「やっぱり失敗だったから滅する」のどちらかを決めに来た、っていうことで。
下天してきたメンバーでも、もう抹殺してしまえが目的の強硬派やエクスキューショナーのようにあらためて確かめようという宥和派とが混在してるから、とりあえずバトルの流れになっちゃった感じ。
これを聞いたアシュラマンは平たく「神の座の椅子取りゲーム」と称していたが、まさにそういうことですね。
バベルの塔の試練に打ち勝っていった先には、相応しいと認められて超人から神になれるかもしれない、って話になってきている雰囲気。
…その候補一番乗りがジェロニモになったのかw
塔の上層階へ続く扉が3つ開き、バラけて進む定番の流れになるが。
そんな御褒美が掛かっているならと別行動をとるアシュラマン&サンシャインの悪魔コンビ、いつも日和見なキン肉マンはあれとしても、わりと冷静で他の言動を俯瞰で見れているバッファローマン、と様々なリアクション。
そこで、意外にも野心溢れる姿勢で別行動を申し出てきたのが…ロビン!
まさか、このツーショットが実現するとはw
馴れ合いを避けたロビンに同調してついてったネプチューンマンだが、そんなロビンがキン肉マンやウォーズマンに対してわざと厳しく当たったことも見透かしていて。
暫くのリタイア状態からようやく復帰したロビンの動向には特に注目ですが、
この英国超人コンビ(笑)が進む次なるリングに颯爽と上がったのはネプチューン、そこに対峙する超神の姿は…
なんと、あの“ザ・武道”の格好!
…ネプチューンマンの相手だからと安直な気もしますが、とりあえず本誌でこれを見た時は「やってんな~w」と思いましたねぇw
77巻はここで終わり。
この姿の意味も直後の回でわりとあっさり明かされましたが、まぁさすが上手いこと考えてきたなと。
ジェロニモには超人にしてくれた恩人が、ネプチューンマンにはかつてのタッグパートナーと同等の姿、ってな感じで(まだ2組だが)それぞれに所縁のあるような神が立ちはだかることになっているので、今後も残りメンバーに何かしら繋がる神が登場するのか?…なんて期待もしちゃいます。
その辺のこじつけが楽しみですわw
げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄ o)