こんばんてーん
鉄の戦士は死んだのだ、げきみそです。
先月末、コミックスの新刊を物色していたら良い物を見付けました。
『Get truth 太陽の牙ダグラム』1巻
1981年から放送され2021年には40周年を迎えたサンライズのリアルロボットアニメ、後に『ボトムズ』を手掛ける高橋良輔氏の初監督作品としても有名。
そんな『ダグラム』を、近年では『機動戦士ガンダム サンダーボルト』等でお馴染みの大田垣先生がコミカライズ!
…っていうのを、いつだかネットニュースで見掛けて「単行本が出たら絶対買いだな」と思っていたんですが、ようやく1巻が発売になっていたようです。
(  ̄▽ ̄)
この、ね…
単行本のページを捲って最初がこれでしたからね。本編冒頭のボロボロになったダグラムから始まる感じを彷彿とさせます。
正直『ダグラム』は、リアルタイムを知らない…っていうか私は生まれる前の作品なんで、勿論後年になって知る訳ですけども。
ただ同作は“スパロボ”とかにほとんど出演してこないし、ボトムズみたいに派生作品とか出てきてないから、あまり触れる機会も少なく…ぶっちゃけ全話(6クール分と長いのもあって)しっかり観れてはいない💧
一時期“ブレイブサーガ”とか“サンライズ英雄譚”のゲームに登場していた覚えがありますが、その頃にちょっと気になってたけど近所のレンタルビデオ屋に置いて無くて、後年に配信か何かで観た…くらい。
(;^_^A
ですけど、ダグラムはボトムズと並んで「ロボットは地味だけど人間ドラマが面白い」系の作品ですから、なんとなく知ってるだけでも漫画版は世界感の説明をちゃんと入れてくれてるので、問題なく楽しめます!←
そんな本コミカライズ作品は、おそらくウェブ連載であったおかげかフルカラーとなっており単行本でもそれがしっかり反映されて全ページカラー収録となっていました。
1話では砂漠の荒野で連邦の部隊とボトムズ率いるゲリラ集団“太陽の牙”の戦闘シーンから。
既にダグラムのパイロットとして主戦力を担う主人公・クリンですが、本作では原作と設定は同じだろうが若干大人びたような雰囲気の顔付き。…良い意味で、原作はこんなに男前ではなかったw
そのクリンもさることながら、キャラクターデザインに関しては大田垣先生の画風がストレートに反映されてますので先生の他作品を読んでて見慣れてる人はまだ違和感無く見れるかな?
『サンダーボルト』では元のモビルスーツから結構なアレンジが加えられていたのが目立ちましたが、こちらの機体(コンバットアーマー)はそれほどアレンジされず元のイメージ通りといった雰囲気。
中盤ではパーツを分解して整備される様子も描かれていますが、確かバラし易いってのはダグラムの特徴のひとつでもありましたよね。
ビジュアル的には地味めなロボットですけど“兵器”としては合理的な面も垣間見えるあたり、より戦争物というか、リアルロボットらしい魅力に繋がるところ。
漫画版では冒頭の荒野から周囲の細かい描写が為されている市街地戦闘まで、大田垣先生によって地味な部分は残しつつ迫力の戦闘シーンが描かれて、かなりカッコよくなってます!(^^)
また、その大田垣先生テイストとして1巻には(緊急で)右腕に作業用のカッターアームが取り付けられる展開なんかもあって。
それこそ各部位の換装が容易なダグラムならではの応急処置という場面ですが、こういうオリジナル要素を入れても不自然さがないのは先生の見せ方の上手さ…といったところだろうか。
ちなみに、1巻にはこの右腕がカッターになったダグラムのプラモ(マックスファクトリー製)が同梱された限定版も同時発売となっていました。
ホントはそれも店頭で一緒に並んでいたんだけど…その時の手持ち予算と相談したうえで今回は通常版で我慢しました💧(フルカラーだから通常版でも1000円超えだったしw)
戦闘シーンだけでなく、クリンが父親に拳銃を向けて決別をするところが回想として描かれたりとか、ちゃんとドラマ面も力は入っています。
っていうか、ダグラムは政治的な話の方がメインな側面もあるから今後は戦闘シーンの比重は少なくなっていくかも?
…主人公機とはいえ、わりと本編ではぞんざいな扱われ方もされていたダグラムですから、あとどれくらい見せ場があるかは未知数だよねw
それでも、1巻では現場の軍人(戦士)達の葛藤みたいなところも厚く取り立たされているのは良かったですね。ホントに続巻が楽しみになる作品が増えました。
『ダグラム』を知らない人でも、こういう戦争ロボット物に興味があるなら、入門として読んでみて欲しいですね。…にわかの私からでもオススメ出来ますww
(* ̄∇ ̄)
げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄ o)