こんばんてーん
げきみそです。
ちょっと前、2月辺りだったか。
足掛け8年強くらい少年サンデーにて連載されいて昨年完結した『銀の匙』の最終巻が出てました。
都会育ちの少年が何も分からず大規模な農業高校に入学するところから始まった、少年マンガ誌では定番の学園モノにあって珍しい“農業”をテーマにした作品。
北海道が舞台で、実家が牧場という荒川先生自身の経験も活かした内容となっているため酪農・畜産に関する事柄がメインとなっていますが、田舎ならではの後継者問題やリアルな経営の話など重めのエピソードもあり。
苦悩と挫折を繰り返しながら成長していくという、やっている事は現実的ですが描かれているテーマは少年マンガそのものでした。
2013~2014年辺りには“ノイタミナ”枠で二度のアニメ化もされて、農家の実情を描いた事がかなり評価もされていた大ヒット作ですよね!
あの『鋼の錬金術師』終了後ということもあって当初から注目されていましたが、個人的にも(農業関連で)頷ける内容もあって…だから辛辣なところもあるんだけど(笑)ずっと読んでてアニメも観てたなぁ。
(  ̄▽ ̄)
連載期間のわりに最終は15巻と少なめですけど、途中から荒川先生の事情により休載が多くなってて、終盤は年に数話だけという状態で。この最終巻に収録されてる分は、本紙掲載で2年掛かりですからね。
他の連載も掛け持ちされてて、正直こっちはどうなることやらと思っていたから…とりあえずちゃんと完結されて良かったなとww
(;^_^A
物語は、基本的に高校卒業までで終わり。
おまけマンガ枠によると担当編集者からは大学編をという話や八軒とアキの周囲にもっとラブコメ的なイベントをって案もあったそうですが、個人的にはそういう意見よりも当初の予定通りのストーリーで終わってくれたのは有り難いポイント。
それこそ少年マンガ的には恋愛絡みのエピソードやら、人気もあるから高校卒業後も次の大学編をというのは当然の考え方ですけど…
この最終巻を読んでみたら、やっぱりそれをやってたら蛇足だったんだろうなと。あと、リアリティが減っていただろうなと。(基本コメディ多めだからそんなにリアルなマンガでもないんだけどw)
あとは何より、最後の最後で再び八軒と駒場のエピソードで締めるってのが…なんか嬉しかったですよねぇw
卒業からラスト数話は八軒達が大学4年になってる年まで飛びますが、これも連載終盤の長期休載が無ければ劇中の期間と実際の連載期間がほぼ同じ時間経過(2011~2017)になってたというのも上手いですよね。(狙ってたかは知らないけど)
もっといろんなエピソードが観てみたかったなとは思いつつ、15巻くらいで纏まってるのが綺麗だから、結果的にはすごく良かったのかなぁ。
実はラスト数話は本誌で読んでなかったんですよね。
連載初期から好きで読んでただけに、なんだか終わっちゃうのが勿体無く思えて(笑)…最終巻も発売早々に(なんなら限定版と両方)買ってたけど最近まで開けなかった。
けど、まぁちゃんと読んでみたら変に意外な展開とかも少なくて(最後ロシアってのは意外だったけどw)しっかり前向きな終わり方をしていて、清々しかったなぁ。
(  ̄▽ ̄)
テーマがテーマなだけに、人によっては難しいと感じたりピンと来なかったりするかもしれないけど、そこを通り越すくらいの物語だから是非とも読んで欲しい良作!
原作も完結したってことで、またアニメ化とかもされたらいいのになぁ。(^^)
げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄ o)