こんばんてーん
げきみそです。
あの伝説の格闘ゲームが、何故か今、コミカライズ!
\( ̄□ ̄;)
横尾公敏『ワールドヒーローズ』
90年代の格闘ゲームブームの最中に異彩を放っていた同名作『ワールドヒーローズ』シリーズが、月刊ヒーローズにて漫画版が展開。
主にネオジオやMVS筐体でリリースされていたこともあってか原作は“SNK”となっていますが、漫画を担当するのはなんとゲーム本編の立ち上げから携わってデザインやグラフィック等を担当されていた“ADK”の横尾氏!
…ここでは『ワールドヒーローズ』の何たるかは端折りますが、分からん人はそういう個性的な格闘ゲームがあったんだなと思っていただければ…w
当時もゲーメストやら何か少年誌やらでコミカライズはされたことありましたが、今回は横尾氏が自らということで…ある意味“THE ORIGIN”的な感じでしょうか。(^^)
本作では、主人公にあたる伊賀忍者・ハンゾウが某軍勢と戦っている場面から。
この時点でゲーム中の必殺技がバンバン使われて、実際にプレイしていたゲーマーなら思わずキャラの動きが脳内にフラッシュバックするような、絵的にもしっかりゲーム版を意識。
物語はハンゾウがこの戦いであわや戦死かという窮地から、タイムマシンを開発して歴史上の“英雄”をスカウトして戦わせる競技“ワールドヒーローズ”を始めたブラウン博士、そして同じく日本の忍者・フウマに助けられる。
フウマと手合わせをしたりブラウン博士からの説明を聞いたうえで、英雄達と戦い自身の腕を磨いて強くなり元の時代の仲間を救うため、ハンゾウは“ワールドヒーローズ”に挑む!…という。
主人公なので漫画的にハンゾウ贔屓にはなっているものの、概ねのストーリーはゲーム版と同じ。英雄達のバトルは時空を越えて観客へ生中継されているとか、異種格闘技のエンターテイメントとして成り立っている世界観。
最初は、ハンゾウが新人の英雄としてランキングバトルに参加、ゲーム版での初代キャラ8人(ハンゾウとフウマを含む)が徐々に登場。
初戦の相手は、ロシアの怪僧・ラスプーチン!
手足が大きくなる攻撃方法もそのまま、あの気持ち悪い必殺技も登場!←
まず初っ端からネタ的にも本作を代表する色物(笑)を出してくるあたり、まぁさすが制作者本人だけあって分かってらしゃっるなぁ、とw
基本的にバトルシーンは真面目なものの、命をかけた戦いではないためラスプーチンも平場の気持ち悪さのが際立ったキャラクターに。
むしろ彼に関してはそういうイメージでしたから、期待通りのコメディリリーフを担ってくれています。
(  ̄▽ ̄)
その次は、アメリカプロレス界の皇帝・マッスルパワー!
歴史上の英雄といいながら、近代のスポーツ界からも参戦しているのが本作のカオス感が増しているところかなと個人的には思いますが。
マッスルパワーは実在のレスラーであるハルク・ホーガンがモデルで、ゲーム初代版では髭とかもあってホーガンに近かったんですけど、この漫画版では『ワールドヒーローズ2』以降の(版権の都合かビジュアルが若干変わった)基準ですね。
それから、モンゴル帝国の覇王・J(ジンギス)カーン!
重装備と巨体のわりに軽やかな身のこなしも特徴のカーンですが、この漫画版ではそんな動きと派手で豪快な必殺技で、ハンゾウの成長も描かれる山場の回ともなっています。
ここら辺でハンゾウもただ死に物狂いで戦えばいいだけじゃないことを学び、ワールドヒーローズの在り方を読者にも分かりやすく説いてくれるカーン。
…一時期は凶悪なハメ技でお馴染みだったとは思えない良心w
そして1巻の最後にハンゾウが戦うことになるのは、聖騎士・ジャンヌ!
その名の通り、あらゆる作品でモデルにされているジャンヌ・ダルクがモチーフで、初代では紅一点且つ珍しい手持ち武器のあるキャラクターでしたが。
派手な戦いだけでなく、ここでは共に飛び道具の連打で削り合いをしていたりゲーム本編でもあるような一見地味な応酬なんかもあって、そこは逆に良いところだなと。
このあと劇中では、参加人数を増やした“ワールドヒーローズ2”の開催へと動いていきます…!
っていう流れから、現在は既に2巻まで出ております!←
(* ̄∇ ̄)ノ
タイムマシンの開発者であるブラウン博士の思惑とは別に、興業として“ワールドヒーローズ”を仕切る組織の暗躍など、戦いに没頭する英雄達とは別のところでも問題が起こりつつ。
2巻の冒頭では、ハンゾウに触発されてランキング上位を目指していたフウマが現チャンピオンのドラゴンに挑む、という場面から。
主人公視点になっているハンゾウに対して、フウマはメタ的な役割とかもあったりして。
自身が客演している同社の格闘ゲーム『GANGAN行進曲』のキャラクターとストリートファイトで修行をする場面や、ゲーセン内で自分達のバトルを元に劇中の世界観でもゲーム化されている“ワールドヒーローズ”をプレイして仮想トレーニングに…とか。
個人的には、当時『ワールドヒーローズ』シリーズはスーファミにも出ていたから家庭用でも遊んでいたけど、ネオジオの方は持っていなかったので『行進曲』の方はアーケードで何度かという程度なのでそれほど詳しくは知らないんですが、このバンカラ的な風貌の“剛”は覚えてるなぁ。
(  ̄▽ ̄)
そんな自己流で奮闘するフウマの裏で、ハンゾウは次なる対戦 相手としてドイツのサイボーグ軍人・ブロッケンとの戦い!
試合内容が筒抜けなことからブロッケン戦までに新技をと修行に励んでいたハンゾウ、しかし全身兵器となっているブロッケンに死角はなく奥の手の“自爆”も飛び出し、絶体絶命のピンチを迎える。
…マッスルのビジュアル等もそうですが、初代時点から始まっているものの超技とかシリーズ全体を踏襲していますね。
そして、ランキング戦も混沌とするなかで新たな英雄を加えて若干のルール変更も為された“ワールドヒーローズ2”が開催される。
ここには実際のゲーム『ワールドヒーローズ2』と『~2JET』にて追加となったキャラから計8人が増員。
伝説のフットボーラー・マキシマム、同じく近代のアメリカ代表であるマッスルパワーと筋肉同士のぶつかり合い!
古式ムエタイの戦士・シュラ、初戦でブロッケンと戦い…もはや反則級のサイボーグに対して序盤は優勢に攻めるも、万事休すw
原作でも少し絡みのあった、氷河のバイキング王・エリックvs大海の海賊王・キャプテンキッド!
片方がサメを飛ばせば片方がクジラを仕掛け、更に船ごとぶつけりゃ氷河を吹き出す、というお互い全力の技が応酬。ゲーム中の派手なモーションを紹介するかのような戦い。(笑
そしてハンゾウの初戦相手は、前ランキング戦の王者・ドラゴン!
この漫画では絶対王者として活躍するドラゴンはハンゾウの動きを先読み戦いのペースも掴む貫禄、飛び道具を弾き返すといった実際にゲームシリーズ中の一部の作品では可能だった防御行動なども駆使した、地味だか堅実な戦いが繰り広げられる。
(* ̄∇ ̄)
そして、そんな英雄達のバトルの裏側で…
英雄達の遺伝子情報?を集める謎の生命体が暗躍、マッスルやドラゴンもデータを取られたり(現状では)何だか分からん被害が広がっていく。
そんな中でハンゾウにも魔の手が迫るが、たまたま知り合った“マッドマン”に助けられる。
バトルよりも先に主人公との絡みで登場してきた、この『ワールドヒーローズ』シリーズを象徴するといっても過言ではない、大きな仮面のシャーマン戦士!
個人的にもマッドマンはすげぇ使ってたから、他の新キャラよりもまともな出番があることは嬉しいですね~w
(  ̄▽ ̄)
暗躍する“ネオギガス”や“ダムド”の存在、それこそゲームをやってた人なら分かるネタですが…漫画版ではこれがどんな風に立ち回っていくのか、楽しみですね!
いやー…
やっぱりゲームのコミカライズとか読んでると、原作をプレイしたくなってきますが、実は当時は借りたり人ん家でやってたから自分で持ってはないんだよなぁ💧
(;^_^A
これは、次の休みにでも探して買ってこないといけないかな!(笑
げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄ o)