こんばんてーん

げきみそです。


さよならタマちゃん (イブニングKC)/講談社


¥720

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武田一義『さよならタマちゃん』

イブニングで連載されていた作品…らしい。(笑
いや、その辺は普段あまり読んでいないんで知らなかったんですが。

書店でたまたま見付けて、全国の書店員お薦めだという帯の煽りや推薦文句の内容が気になって買ってみたら…

なかなか衝撃的なマンガでした!
∑( ̄□ ̄;)



某有名漫画家のアシスタントをしていた著者の、精巣腫瘍という病気(癌)を患った実体験を元にした闘病記。

話は、既に入院して闘病生活をしているところから始まり
そこに至るまでの経緯や葛藤などが回想で語られるという展開。


絵のタッチが柔らかく和やかな感じなのに反して
内容自体は、自身や同じ入院患者仲間の病気と様々な事情を描いた、辛辣なもの。

そのギャップがあるので、マンガとして成り立って読めますが…

後半になっていくほど、病状の悪化や副作用による後遺症など、涙無しには読めないような展開になっていて。


ただ、最終的に著者が癌を克服して退院、こうして闘病生活をマンガとして連載されるまでになっているのが、救いかな。

良い終わり方をしているからこそ、途中のちょっと笑えるような部分も素直に面白く感じるし。

そうでなければ、さすがにリアルに描かれ過ぎてて読んでられないと思いますから。

なので、けっして後味は悪くないんですが、いろいろと「生きる」ことを考えさせられるような作品でした。


それまでは健康が取り柄だったような人が、急に癌に…という。

人間、どうなるか分からないもんだ、ということですね…。
( ´ω`)




余談ですが、この単行本、

発売されたのが昨年の8月で、私が買った時には10月で第3版になってました。

それほどメジャーではないコミックスで、これだけ刷られるのはかなり珍しいこと。

私が見た帯からも、その反響が如何に高かったかが分かりました。


なかなか辛い内容のマンガではありますが

こういった作品がより多くの人に読んで貰えるのは、ホントにいいことだと思う。


…と

これに関しては、特にボケる気もなく真面目な話です。(笑




げきみそ☆パーンチッ!!∑O( ̄□ ̄ o)