『ローカルバスの終点へ』宮脇俊三

今回は、大人になってから夢中になった作家です。

鉄道ファンの方にはお馴染みの作家。
鉄道路線図を使ったひと筆書きを、実際に乗りその徒然を出版した「時刻表2万キロ」が有名ですよね。
私も宮脇俊三の作品を最初に読んだのは、この「時刻表2万キロ」てした。
文章の構成、表現ともに読みやすく、鉄道ファンにしか分からないような内容はほぼ無く、旅の途中の出来事や愚痴(笑)なんかを愛情たっぷりに書き記されていて、自分が正にそこにいるかのような錯覚にとらわれました。
久しぶりにあっという間に読み切った本。
でも今回紹介するのは、別の本です。

「ローカルバスの終点へ」は、鉄道を降りて、なんの変哲もない路線バスの終点は、どんな風景なんだろう?から始まった旅が、23編収録されています。
ローカルバスの終点、基本何もありません。
でも何もないはずなのに、宮脇俊三の筆で書かれると、美しい日本の田舎の風景が車窓に広がり、くたびれた商店がとても魅力溢れる場所の様に描かれます。
もう、旅にでたくなるじゃないか!
読めば読むほど焦れていく心(笑。

何を隠そう私、宮脇俊三の本を読むまで、全く旅に興味のカケラもありませんでした。
宮脇俊三の一連の作品を読むにつれ、旅に出たい気持ちが生まれどんどん膨れていったのを覚えています。
お陰様で、それまで旅をしなかった分を取り返すかのように、ある時期フラフラしまくってしまいました😅

これは読書文化の普及に貢献する為のチャレンジです。好きな本を1日1冊、7日間投稿。本についての説明は必要なく、表紙画像のみを投稿。更に1人の友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いするというルールです。

とは言っても、友達を招待する気はありませんのでご安心下さい😊