こんばんは

 

先日、作品の整理整頓で削除した『寒空で手を差し伸べて 決別・後編』の

リメイク版を更新しました

➡元は、アメンバー限定でした

 

最初で最後の長編小説、続編も考えたこともありましたが・・・💦

 

それでは、どうぞ

 

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由依side

 

 

 

用意した紅茶に、私は細工をした

 

睡眠薬、ちょっと彼女には刺激が強すぎたのか、よく眠っている

 

 

 

 

 

付き合って初めてのお出かけ、ベタかもしれないけど遊園地デート

 

そして、初めてのお泊り・・・

 

 

 

 

 

勇気を出して誘って良かったと思う

 

知り合った当時を振り返れば、特定の人間としか付き合いがなかった私が

年下の彼女と付き合うことになるなんて、思いもしなかった

 

 

 

 

 

しかし、現実はどうだ

 

こうして、私は彼女と付き合い、デートをして、お泊りまでしている

私の家で、無防備に・・・

 

 

 

 

 

 

思い返せば、彼女は少し、いや、かなり無防備なところがあった

 

彼女は、綺麗だし可愛い 

 

隣を一緒に歩き、すれ違う人を見れば誰もが見惚れている

 

気づいてはいないだろう、彼女は

 

 

 

 

 

愛想が無かった私の心を開かせてくれた彼女は、優しすぎる

 

その優しさを他の誰でもない私だけに向けて欲しい・・・

 

そう思うのは、駄目だろうか?

 

いや、そんなはずはない、そんなはずがないんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、気が気じゃなかった

 

いつか、彼女が誰かに盗られるのではないか

 

彼女が、他の誰かの元に行ってしまうのではないか

 

 

 

 

 

それは、嫌だ

 

絶対に、駄目だ

 

 

彼女を幸せにできるのは

 

彼女を好きでいられ続けるのは

 

彼女の横にいるのは

 

 

 

私一人しかいないのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無防備に眠る彼女の頬をそっと撫でる

 

それに気づくことなく、静かに寝息を立てている

 

私を変えてくれた私だけの彼女

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆっくりお休み、ね、私の可愛い天使

 

 

 

 

 

「寒空で手を差し伸べて」 ALL Finished