タイトルの事件に付随して少し考えることがありましたので、メモとして残します。
※事件で触れられた「親子関係の逆転」という現象について書きます。
※被告、原告の個人的な部分については触れません。
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思った以上に猟奇的な事件で、びっくりしています。
タイトルの事件について。
親子関係がかなり歪で、公判で語られたところによると、子による家庭の支配があったとのこと。
なんていうか、親になるとこの手の話…つまり、親を使役する子についてのエピソードはさほど珍しくもなく見聞きすると思います。
何をきっかけにそうなったかはその子やその家庭それぞれでしょうが、
例えば不登校、引きこもりなどを経て、子が家庭内の暴君になってしまうなど。
わりとよく聞く話だからこそ、私たち親は「そうならないように」と子の健全を願うわけですが…。
ままならないのが子育てというもので。
また例えばの話ですが、
子が自らや他人を傷つけることを脅しに使うなどの場面に遭遇し、それが脅しでも何でもなく、本当にやりかねないというとき、親は冷静でいられるでしょうか。
我が子が、いつ爆発するかわからない時限爆弾のような暴力性を子が持っていて、ひとを傷つけることになんのハードルも感じないようなタイプだったら。
親としては、生きた心地はしないかもしれません。
未満児~幼稚園児くらいの間に「うちの子がいつもお友達と喧嘩する、手が出てしまう」といった悩みを持つ親御さんは多いと思います。
幼児相手の悩みですら、親は心底疲弊するし、もう公園に行けないと塞ぎこんだり、幼稚園で他の父兄に合わせる顔がないなどと思い詰めたりするわけです。
これが、思春期以降の子どもに対する悩みだったら、相当な心理的負担でしょうし、正直辛さは想像もできません。
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我が家の長男は先天的な障害があります。
そしてその特性から自傷他害があります。
自傷他害については収まってきたとはいえ、自分と他人を傷つけてしまう可能性とはいつも背中合わせなわけで。
次男はやんちゃ盛りで、まだ赤ちゃんですから口より手が出ることばかりです。
長男のように自分を傷つける危惧はさほどないですが、お友達を怪我させないかどうかはやはりずっと気にかけています。
今はまだ我が子が幼児で力も強くないから小柄な私でも上に立てていますが、いつか体躯は逆転するでしょう。
そのいつかが来たとき、健全な親子関係を築けているか。
これは自分の子育ての一つの目標となりそうです。
人を傷つけることで誰かをコントロールする、というのをまず誤学習させぬようにする。
社会と切り離したところで育てないようにする。
そして、私では敵わないという時のための手だてについて具体的に考えておく。
※投薬の検討や、相談先の確保など。
現時点で、我が子のためにやれることはこれくらいしかないです。
親がしてやれることは本当に少ないなぁ😞
加害を好む。加害を厭わない。
このような気質を子に生じさせないように、なるべく「人の中で」育児していきたいなと考えさせられました。