こんにちは!
劇団東京ドラマハウス劇団員、高橋綾です。
今回は、6月の安兵衛寄席に向けて、知っておくと楽しい、落語のお話を5回に分けて書いていきたいと思います。
『粗忽長屋』と『時そば』を落語劇としてみなさまへお届けするわけですが……
そもそも、落語とは!
1人の噺家が、高座にたった1人で座って、語り・芝居を1人何役もこなしながら演じる、話芸でございます。
あ、そんなことはとっくのとうにご存知で、これは失礼いたしましたm(。-ω-。)m
そんな孤高の話芸、落語を、語りから、演じる役から、なんもかんも役者にぜーんぶ振り分けて、芝居仕立てにしてしまおうというのが今回の落語劇でございます。
落語を聴いているようで、目の前の役者たちが縦横無尽に暴れまわる!
…暴れたら危ないですねσ( ̄∇ ̄;)
芝居のようでいて、途中で語りが入る。
落語と芝居の中間のような、笑えるひとときをお届けできたらよいなぁ、と思います。
さて、落語は本題のお話に入る前に「まくら」という小噺をします。
お客様にリラックスして本題を聴いてもらう。
または、現代では失われてしまった物事を先に説明しておいて、本題中に「それはなんぞ?」とならないように下準備をする。
といった具合です。
本題に、こどもが出てくるなら、当時のこどもの小噺や、現代のこどものことについて面白おかしく話す。
物事の説明ということでは、例えば…
『へっつい幽霊』という落語があります。
「へっつい」に取り憑いた幽霊の話なんですけれども、これ「へっつい」が何か分からないとお話の最中ずーっと「???」なんです。
まさか、画像をどこかに掲示しておくなんて、できませんからね( ´・∀・`)
そこで「へっつい」というのは、こういう「かまど」のことですよ、と、先に説明をしておくんです。
さてさて、今回『時そば』には、物語と切っても切れない大変大切な「時刻の数え方」があります。
今でも「正午」「おやつ」ちょっと変わったところで「丑三つ時」といった言葉に、当時の名残りがあるのですが……
はいっ!
本日はここまで。
また来週の更新を、お待ちくださいませ。
m(。-ω-。)m
ここまでのお相手は、高橋綾でした。