げきだんは!

真夜中、布団にもぐりながら書いております。

眠いんですけどねw


さてさて、今回も曲紹介を行います。

本日するのは「Believe My Story」という楽曲。

この曲は僕らの初のオリジナルアルバム「Believe Our Story」のリード曲として制作しました。そしてそれと同時に劇団4周年&定期公演閉幕記念曲、さらに言えば我々のテーマソング「孤高の青春」のアンサー曲でもあります。

このブログでも何回か紹介してきた曲ですが、改めて楽曲単体でお話しします。


この曲は僕らの4年間、そして5年目突入という大きな使命を帯びたものなのですが、歌詞を一言で表すならば「人間にできない、割り切れない綺麗事」だと思っています。

そして我々劇団!三角関数は、そんな綺麗事を叶えたいと、夢を形にしたいと足掻いてきたような組織だったと振り返って思います。

4年間を象徴する、そして劇団曲をまとめるアルバムのリード曲となると、どんなテーマの曲が理想かと考えていました。その時に楽しかった思い出、嬉しかった思い出もいっぱいあって、孤高の青春の歌詞にはそんな「いっぱい思い出詰まってる!だからこれからも頑張る!」みたいな内容を含んでいた事を思い出したんですが、そんなテーマソングを書いて早一年、ちょっとだけ考えを変えてみたのです。

「俺らって苦労ばっかしてない?」って。

思い返せばずっと苦労ばっか。誰にも伝わらないところで、嫌な思いをいっぱいしてきた。でもそれを正直に紡げば愚痴になるから言わないでおこうと。そんなんばっかりでした。

そしてその苦労の先に毎回達成感があって幸せ過ぎて、その瞬間が終わっていくとえげつない喪失感に襲われる。もっとみんなと劇やりたい!遊びたい!会いたい!みたいな。

だから私は、苦労したことで愚痴を言っても、結果ラストは楽しくなるのがどうせ分かってるんだから、開き直って「俺達ってこんなワガママで愚痴だらけのどーしょーもない奴らなんだぜ。でもその分頑張ってるんだよ。だからみんな評価してよ。世間は結局冷たいじゃん、なら結局やるしかない、だからもっと承認してくれ」というとんでもないワガママソングを書こうと決めました。

さらに思ったこと。希望っていう言葉の存在理由です。
希望があることは一見素敵なこと。でも世界が幸せに満ちていて、永久に満足できる世界があればそれがもう希望そのものであり、多分希望っていう単語自体が無いと思うんです。でも希望っていう単語が存在してる現在は、みんなの理想世界ではない証。だから本来希望という言葉自体この世にあっちゃいけないんだなって。

でも僕らはそれが分かっている上で、本当に理想的な世界をこの世で作ることは出来ない。諦めなくちゃいけない。それを理解して始めて、自分の大切にしている心からの希望を今日も言葉にしていくんでしょうね。
これはこの劇団から学んだ、一つの割り切れない散々な世界、社会に向き合う術だと思います。

僕らは決して正当じゃない。求めたっていつも偽りの演劇団。それでもホンモノになりたい。

高校生だった少年が足掻き、成人し、今もなお求めている何かの一欠片が見えた、そんな楽曲となりました。

本音を言えば、こんなワガママで自己中心的で、リアルに考えればえげつない過酷な歌詞を書いてしまうのは不安がありました。
でも改めてこんな最低最悪なストレート過ぎる歌詞を評価してくださるお声を頂き、この曲を私は心から愛しています。

僕らは頑張った。だから例え世間が何と言おうと、茶番劇って罵られようが詰られようが知ったこっちゃない。

今という時間は、間違ってない。
自分の物語は、間違ってない。
だから僕は、この日々を、自分を信じる。


歌詞を、是非ご覧下さい。

それでは☆
 



Believe My Story
作詞:金澤裕志


認められたい  それは甘えたいって魂胆さ
正直それくらいのモノは時効でしかない
それでもこうして恋したり泣いたりしているのは
僕らの日々に  それなりの意味があるから

生きるって難しいよ  正論じゃ補えないよ
自分の存在だけで誰かを傷付ける
でも居ること  傷付けることに価値があるから
そうだとしても  居てくれるなら幸せだよ

きっと
何十回と間違えて、嫌というほど後悔して
何百回苦しんでも、何も答えは出ない
だけど
何千回裏切られて、その度に何度も前向けば
その涙  拭われるはずだから


胸に抱える  この優しさを表す温度は
人に触れれば  そりゃ温まっていくよ
だけどもその瞬間が良くて  後のこと考えたら
最後は奪うことに慣れちゃうんじゃないかな

意地張って守りたいよ  在る場所を壊したくないよ
そういうもので溢れて  嬉しさを映し出しても
立った場所で  待ち構えてる物の意味を知り
何者でもない  自分自身に怯えていた

きっと
何十回見放されて  涙枯れるまで失って
何百回見落としても、救いの一つもない
だけど
何千回と貫いて  またも馬鹿みたいに拘れば
無限のうち  一粒が僕らだ


言葉が欲しいわけじゃない
守られたいわけでもない
成功とか失敗とか  そんな理屈じゃ表せない
それが良いかさえ分からない
求めても  偽りしかない
それでも、ホンモノになりたい


きっと
希望という言葉自体  この世にあってはならないはず
現状が腐っているから  希望と誤魔化している
だけど
理想論など諦めて  散々な世界を生きるため
こうして希望を歌うんだ  今日も

何十回と間違えて、嫌というほど後悔して
何百回苦しんでも、まだ未来など見えない
だけど
何千回裏切られて、挫けずに何度も前向けば
この日々を、自分を信じられるだろう

今という時間が、間違ってないこと

自分の物語が、間違ってないこと