げきだんは!

やっと終わりました、8/13の公演、舞台『アンバランス・バイ・ミー』!

終わったので報告させて頂きます!


まず、シンプルに成功だなと思います(*^^*)

各々100%を出せなかったメンバーもいますし、課題も多々ありますが、見せ物としてはよくここまで出来上がったな…と改めて団員の凄さに驚かされます。

そして今回の公演は僕らにとって定期公演ではラスト。惜しいくらい何度も上演したい作品だなと感じました。

なんと言っても当日のメンバーの迫真の演技。僕はまあいつも通り感が否めないですが(笑)、他のメンバーは本番の気合いって言うんですかね、もう半端なく良くて。ラストって言葉に相応しいお芝居だなと。

最後の物語締めの台詞も完璧に決まり、心底自己満足中です。

今回は、定期公演ラストだったので、僭越ながら総括とさせて頂きました。ちゃんとまとまったかはよく分かりません。やっぱり文をまとめて長文に重々しくやるのが得意なので、ここでそうします(笑)。お付き合い頂ければ。

団員からは「トーク長い」と叩かれるのが通例ですが(笑)、それだけ僕にとってこの劇団は、皆さんに重いと思われるのを覚悟で言うと、「金澤裕志という人間を構成する全て」だと思っています。
常に新しいこと、好きなことを挑戦し、時に間違い、時に悩んで泣いて、公演終わったら笑って喜び、寂しくなって、また新しいことを始めたがって…。
組織を守るために苦しんだこともありました。事務所とうまくいかず、うちのボスを始め、「Project.I&E」関係者の方々には幾度となく多大なご迷惑をお掛けしました。
その当時から自覚はしていたけれど、そんなものはここまで来ないと何も分かりません。僕らの成功のために、関係者の方々が全力で協力してくれたこと、よく知っています、本当にありがとうございました。
そんなやりたい放題の僕にも作品に対して迷うことがありました。内部時代、メンバーの日程が合わず、作品が崩壊し掛けたことをよく覚えています。あの時、僕達を救ってくれたのは愼英君でした。我々にとって彼は本当に大きな存在。良い作品が出来たと実感した隣にはいつも彼がいてくれた気がします。
そして丁度同じ頃に冨田君が助っ人で参加し始めてくれました。彼は未だに部外者を名乗っていますが(笑)、我々にとってもう彼は必要不可欠。五人目のメンバーだと私は思っていますよ。
朱音ちゃん、ゆーかちゃんの存在は今までの劇団の雰囲気を根っこから変えてくれるものでした。朱音ちゃんもゆーかちゃんも本当に明るくて、練習も本番も楽しくて、ただがむしゃらにやること以外の大切さに何度も気付かせてくました。
彼ら以外にも多くの方が助っ人として協力してくれました。外部が進むにつれ、挑戦的なことも多くやらせて頂きました。そんな中、間違いなく転機だったと言えるのは、外部三作目の『Time Drain』という作品でした。ここでは成功、失敗、喜び、悲しみ、嬉しさ、悔しさ、本当に様々な感情を学びました。これらは全て、当時の自分達の完璧をぶつけたからこそだったのでしょう。
何者にも成れず、時には自分が怖くなりました。怯えながら、Time Drainを超える作品を考えていました。でも気づけば、自分達のしたかったこととは少し違うな、求めていたものとは確実に違うな、と違和感をおぼえ始めたのです。
そこで僕達は過去作と比べ物にならないくらい、方向性が違う良い作品を作ろうという気持ちになりました。過去最多の歴代オリジナルキャストが集結した『OVER LOAD』がそれになります。この時、恐怖に打ち勝てた実感が沸きました。そして、僕達はそれまでの軌跡を『孤高の青春』という歌にしました。
それからも僕らは何度も間違えて、嫌というほど後悔をし、苦しみ続けました。理由は様々あるけれど、幾度となくさ迷います。時には取り返しのつかないことをしました。私がリーダーとしてやっている上で、人を傷付けたことだってありました。悔やんでも悔やみ切れません。
でも僕達は結論を出すために前を見ることをやめませんでした。自己満足で生きてこようと、あのちっぽけな内部時代すらも大切にして、目の前のお客様に届けたいと。足を運んで下さった方々に感謝をしたいと。
そして今回の『アンバランス・バイ・ミー』で、その答えがようやく見つかりました。原作、原案の方、その作品を好きな方がいるのを承知で挑み、好評と課題を多く頂きました。そうした環境にいる自分達の後ろには、その公演に至るまで多くの方が下準備のご協力をして下さり、ステージに我々を立たせてくれているのだと、本番を迎えて改めて思いました。
そして今日、公演から一週間を迎えた我々は、自分達が本気で感情を露にした作品『Time Drain』をカバーして下さる団体様の見学に行かせて頂きました。その方々の演技を見て、間違いなく、僕らのやってきたことに意味があったんだと実感しました。
ここまでの思い出すべて、『Believe My Story』という曲に詰まっています。本当はこんな真っ直ぐで自己中な歌詞をそのまま紡いでしまうのはどうかと思っていました。でも『アンバランス・バイ・ミー』直前に彰吾君が「俺はこれを歌いたい。変な歌詞だったら俺は早めに指摘してた」という言葉を掛けてくれて吹っ切れました。

確かに僕達は正当な組織ではないのかもしれません。
I&Eの方に支えて頂いてるのも我々が勝手に事務所と呼んでるだけだし(笑)、学校に認められた学生団体でもありません。ただ趣味興味が生んだレベルの、邪道な組織だと痛感しています。
でも僕らはお客様の声が生き甲斐です。一言で言葉が欲しいと言っても、僕らはそのお返しを言葉にしたいわけではなく、作品にしたいのです。だからきっとそこには誤解が生まれるし、嫌悪を示す方もいらっしゃると思います。でも守られたいかというと違います。ずっと挑戦的な姿勢でやってきたからこそ、成功とか失敗とか記号化した理屈で表したくはないのです。
それに今もその事自体が正しいかと言われると僕にはよく分かりません。どんなに足掻いても演劇ごっこにしかならない、求めても偽りしかない。
それでも僕らは、本当の演劇を求め、これまでずっと悪戦苦闘してきました。
それはきっとこれからも変わりません。
間違いなく、僕らのことを評価して下さる方々はいます。今日、それが目に見えました。
作品を愛し、劇団を愛してくれている方はごく一部かもしれません。しかし、今存在しているその方々がいるという事に、僕らの今という時間が間違ってなかったんだなと感動できているのです。

僕らは負けずに、こんな散々な世界で希望のある作品をこれからも届けていければと思います。

僕らを原作として、大会で羽ばたいて下さい。そして僕らも頑張っていきます。

それでは☆