時代である。 
キャッシュレスもしかり。手間をどのくらい省き、楽に出来るか?そこが、今のところの究極とも思われる。 
芝居は、どうだろう? 
セリフを覚え、稽古を重ね…本番…なのだが、省いてないだろうか? 
本来なら、本番の前に、「熟成」という時間が必要なのだが、もう、この言葉は無に等しい。 
セリフを覚え(これも半分くらい?)、で、本番?それを「芝居」と呼んで良いのか? 
何回も、同じ演目をやるにしても、目先の演出を変えただけで、喜んでいて良いのだろうか… 

日本酒だって洋酒だって、時間をかけなくては、深い味にはならないと思う。

 ゆっくり、大切につくったものも、キャッシュレスでピッと買われていく。 
そのうち人間も、促成され… 

怖い時代だ。                  (たきなみ)