お久しぶりです、肉匠です。
今回は初公演で初役者ということで、精一杯頑張りたいと思いますし、何より楽しみです。
いやー春公演でシャーマスを見てから、気づけば今度は自分が舞台で演じることになるとは......なんとも不思議な感覚ですね。
あの時は自分が舞台で演じるというのはもっと先のことだと考えていたんですけどね、まさか数ヶ月後とは。
そうそう、話は変わりますが、最近は外でセミが元気に鳴いていますね。
夏を感じられるので鳴いてくれるのはありがたいんですが、セミが鳴き始めるということは勿論"あれ”に気をつける必要が出てくるんです。
そう、"セミファイナル”。又の名を"セミ爆弾"とも言いますね。皆さんも何度か経験があるのではないでしょうか。こいつの厄介な点は本物と偽物の区別が難しい点にあります。間合いに入るまで、奴らはじっと息を顰めているんです。例えるなら、DIOに生きていることを悟らせないようにスタンドで心臓を止めていた承太郎のようなものでしょうか。そして間合いに入ったら最後、奴らは全力で暴れます。この不可避の攻撃は、虫嫌いの人間にとって軽傷で済むものではありません。ではどうやって奴らの攻撃から身を守るのか、今回は特別にお教えします。
まず、地面にひっくり返っているセミを見つけます。この時すでに、奴らは攻撃準備に入っていることを忘れてはいけません。次に、セミに向かって笑顔で近づきましょう。こうすることで、セミはビビります。どうしてかって?一見するとこの行動は自殺行為に見えるでしょう。ですがこれこそが最善の一手に他なりません。セミにも天敵がいるんですよ。そう、真夏の虫とり小僧。彼らにとって、セミはおもちゃに過ぎません。捕まったら最後、セミたちは不可視の牢屋に投獄され、"夏休みの自由研究 セミ観察日記”という死ぬまで終わりのない地獄の生活が待っているんです。この笑顔で近づくという動作は、"真夏の虫とり小僧” が獲物を見つけたときにする表情を再現したものとなっており、セミにとっては遺伝子レベルで刷り込まれた恐怖の象徴なのです。これさえ覚えておけば、セミに対し有利に出ることができます。
ではこの辺で、授業に戻ります。
以上、肉匠でした。