皆さん初めまして、ゼロと申します。他の団員のブログを読んで下さった方は何となく分かったかも知れませんが、これがダダンネームというやつです。まあ、あだ名みたいなものなので深く考えないでくれると嬉しいです。

団員たちが思いの丈を書き綴ったブログ、堪能していただけましたか?本日が新歓企画としてはひとまず最後の更新ということで、締めに良さそうな題材として、“なぜ演劇に取り組むのか”について、私なりの考えを簡単に書いていきます。

演劇というのはもちろん我々役者、スタッフの側が組み立て、物語として紡いでいくものです。では、これだけで十分でしょうか?そうではない、と私は思うし、多くの人もそう考えるでしょう。どんな創作物も作り手だけでは成り立ちません。受け取る人がいて初めて成立します。現実の様々な事象においてもそうです。我々が対象を観測するまでその存在は証明されない、実在しないのと同じになってしまうのです。劇は観客に見られて初めて成立するといえます。そこで、演劇では観客とのコミュニケーションが重要になってきます。大抵の場合は上演中に観客と話したりはしませんが、それでも、観ている側のリアクションというのは役者がリアルタイムで劇を組み立てていく上で大きなファクターになります。それは演じていく上で大事な手がかりになると思います。笑いを取りたい、感動的な場面を見せたい、などのこちらの意図が果たして正しく伝わっているか、観客を置き去りにしていないか、そういったことに気付ければそこから修正してより良い舞台に近づけていくことが出来ます。せっかく時間を取って見に来てくれているわけですから、少しでも良いものを見せたいですよね。

また、同じシーンを見ても、面白いと思う人とそうではない人がいます。悲しいと捉える人と、それでも救いがあると見る人もいます。そんな中で、今この瞬間舞台に目を向けている人々の心に少しでも届くものは何だろう、こうやって演じたらどう受け取ってくれるだろう、と考え続けて最適な解を探しながら常に試行錯誤していくのが演劇だと思います。絶対の正解は無いけれど、アプローチは無限に種類があって、何度でも出来ます。表現したい、受け取ってほしいという気持ちがある限り、きっと。仲間たちが演劇を通じて挑戦していく姿を、舞台の端から見守りたいと思います。

 

 

さて、今日は新歓公演の本番初日です。皆さん、来場予約はしてくれましたか?公演の他にも新入生歓迎の企画はまだまだ続くので、興味がわいたらぜひ劇団ダダンに遊びに来てください。お待ちしています。

「銀河のかたすみで」 4/24(月)、25(火) @プロメテウス・ホール 18:00開演です。