はじめまして、一年のゴロリと申します。今回の公演ではヒビキを演じさせて頂きました。リレー方式の振り返りブログ、ぴっぴからバトンを受け取り第3弾は私が担当致します。やったあ!

 

まずはじめに、観に来てくださった方々、本当にありがとうございました。壊す少年と治す少女の物語、いかがだったでしょうか?

この作品では「普通」がキーワードの一つになっていますが、普通とはなんでしょう。何を指しているのでしょう?中々に広義なことばだと思うのですが。私にとっては、守りたい日常であったり、自分を縛る常識、世間の目であったりします。

そして私が今まで演じることに見出してきた意義(かっこつけた言い方で自分でも気持ち悪いですが他に言葉が見当たらず。わあん。急募:語彙力)はこの普通ということばから逃れること、でした。日常からも、常に押し付けられる学生・女・未成年といった記号からも逃れ、他の誰かの生を生きられる場所。それが舞台でした。

 

その考え方が、演劇、そしてこの作品と出会って少し変わった気がするのです。逃避する場所としてではなく、自分自身の痛みを、役を通して落とし込んでいく場所として、舞台を見られるようになったというか。ヒビキという衣を纏った自分の「普通」をさらけだす、という感じでしょうか。訳わかりませんね。じぶんIQ3なのでしかたない。ヒョへ〜〜〜。とにかく、自分を縛る鎖としての意味も含めて、まるっと「普通」を愛せるようになれた気がします。そしてヒビキを観ている方にもそれが伝わったなら私個人としてこれ以上の幸せはありません。

 

リレー方式ということでこれまでの流れを汲んでキャストへの大告白大会開催します。もうしばらくお付き合い下さいませ。

 

ジュン役のぴっぴは、男性にこの名称を使うのは初めてですがかなりの不思議ちゃん(君)です(個人の感想)。まあそれはさておいて、声のトーンが聞いていて心地よく素敵だなあと思っていました。ないすなボイス。彼自身の優しさが、時折ジュンの見せる柔らかい部分にも滲み出るような演技で、ヒビキのズケズケバンバンな幼い雰囲気を中和して、閉じられた世界に観客を引き込む効果を生み出していたなと感じました。

ほんとうに人がいいのです、ピッピの名に恥じぬ和ませ担当でした。私がすぐギスギスしてしまうコミュ障病み野郎のミジンコなので彼のような存在は稽古においてとても重要なんだと思います。

どうでもいいが毒舌のこわい女子校出身者といった私へのイメージはどうにかならないかな。私自身の責任が大きいのでしょうが。猛省。

 

キョーコさん役は二年生の先輩シャネルさんでした。ダダンネームに相応しくかっこよくて、たまにだいぶ豪快で(スマホの管理とか)、でもとても気さくで優しい方です。どなたかの書かれた回にもありましたが、役の振り幅が凄すぎて絶句します。新歓公演(私のダダン入団のきっかけにもなりました)では愛すべきナルシストを、その前の公演では同演目でぶりっこちゃんを演じられたのだとか。

ヒビキと向き合うにあたっても沢山のアドバイスを頂きました。キョーコさんとヒビキ2人だけで話すシーンでは、ついキョーコさんの感情に引き込まれて涙目になってしまい、一人でピョエピョエすることもあるくらい、いつも圧倒されていました。ヒビキを生きた存在として認識することができたのはシャネルさんが演じたキョーコさんのお陰です。ダダン初舞台で、シャネルさんと沢山関わる役につけて良かったと心から思います。

 

ユキオは同じく先輩の上善さんと、同期ハリーのダブルキャストでした。超絶細かいポイントで引かれそうですが、お2人の「どこにいったんだ」の「どぉぉこ」って言い方がなんか好きなんです。謎。引かないでください。スーツ+白衣姿も凄くお似合いでした。

 

上善さんの第一印象は「わあキャラが尋常じゃなく濃い人だ」というものでそれは今もあまり変わってないですが、演技に関して毎度鋭い指摘を下さる、とても頼もしい、尊敬する先輩です。先輩がガッツリフルで出ているお芝居早く間近で観てみたい!!外語祭公演今から楽しみなのです。わくわく

 

ハリーはもうなんか色々すごい人です(日本語よ)。掴めない。怒涛の小ネタ祭でこちらの腹筋崩壊させに来たかと思えばめちゃくちゃレディーファーストで英国紳士な一面を見せるときもあり。稽古の際は色々アドバイスもくれました。痛いところを正確についてくるのでぐうの音もでなかった。ぐう。でも本当に助かりました。感謝してるぜい。

 

演出のりーしかさんには、未熟な私に最後まで優しく厳しく向き合って下さったという意味でも、そしてこの作品を見つけ出して下さったという意味でも、感謝の気持ちでいっぱいです。誰よりもBeautiful Worldと、それをとりまくジュン、ヒビキ、キョーコ、ユキオを愛して舞台を作っていることがわかる演出をして下さいました。最もプレッシャーや仕事量が凄まじいであろう役目でも、いつも笑顔で場を引っ張って下さる姿がとても、とても格好良かったです。私にはない強さを持ってらっしゃいます。

先輩自身とても気配り上手で温かい方なので、先輩の生来持っている素敵な部分が作品全体の雰囲気を形作ってアルシェを染め上げたような感じだったな、と本番を終えてみて思います。

また、トチ狂ったオタクの話もうんうんと頷きながら聞いてくださる包容力の持ち主です。〇〇トークも楽しかったあ。

数ヶ月間、ありがとうございました。先輩が演出した舞台に立てて幸せでした。ぽよ!!!

 

最後に、演技でもその他のことでも、数えきれない場面で支えてくださった先輩方、同期、そして観に来てくださった皆様方をはじめ、公演に関わって下さった全ての方への感謝をもって締めの言葉とさせて頂きます。本当にありがとうございました。

 

次は外語祭公演!!上級生の先輩方中心だそうなので、しっかり勉強して技を盗んでいきたいと思います!裏方がんばるぞい。

 

4弾はキョーコ役のシャネルさんです!お楽しみにーー!!

 

 

以上ゴロリがお送りしました。日本語ってやっぱりむずかしいな。ロリロリ。