甘い砂浜で夕焼けを浴び、あの子のうなじに恋心を映し出してみる。




感性の毛穴が拓かれる場面というものは割に合わずレアなもので。




夏至や挫折のようにして決まってやって来るわけではないから、ぼくはそれらを鎖に繋いで明るい部屋に閉じ込めておきたかった。








劇団ダダン2018年度新人公演『スウィートホームソースウィート』で、小宮山雄三というオジサンの役をやります、あげのといいます。


バングラデシュ人にバングラデシュ人だと勘違いされたことがあるという、異色の経歴を持つ貴重なキャストです。






人間味のない会話をするのが苦手です。

ぼくがいう人間味のない会話というのは、「文字に書かれたセリフを読んでいるような会話」です。


言葉回しだったりイントネーションだったり、いくつかの要素が絡まってある種の会話を苦手だと感じているのだと思います。


その会話が実際どのようなものなのかを画面の前のあなたに伝えるには、この文章の上ではむずかしいです。

今の段階でうまくわからないよっていう人はブラウザバックしてもらって構いません。










嘘ですだめです最後まで読んでね。






ぼくは演劇を始めて1年経ったくらいのひよこちゃんなのですが、演劇をやる人にそういう会話をする人がめっちゃくっちゃ多いなと感じています。



なので、つまりは、そういうことなのでしょう。




その人が何を考えているのか全くわからないし、心の中で常に別の何かを感じながら話しているのかなって思ってしまうし、不思議とめちゃくちゃ苦手です。

すごく怖い。



これは演劇とは関係ないんだけれど、こう、頭に浮かんだことを何のフィルターも通さずに口から言葉に変換して発するのって、難しい人にとってはすごくむずかしいんだとおもいます。


判断の根拠は何もないけど、でも、劇団内外のぼくの知り合いにそういう人が割りといて。



ぼくも昔はそのタチでした。

相手によっては何も頭を使わずにリラックスしてお喋りできるのですが、相手によっては力を入れて正しい言葉を探り出して口を開かないとうまくお喋りができない。


今はそんなことないけど、当時の僕にとってお喋りは苦痛でした。ガチで。



演劇をやってるかどうかは関係無しに、フィルターをかけたようなセリフおしゃべりをしている人、演劇の知り合いに何人かいます。

ぼくがそう感じているだけかもしれないけど。

でも、自分に似たような経験があるので割と確信してます。





そういう人って、舞台の上でセリフを言わせたらすごくすごくかっこいいなっておもいます。

すごくすごくかっこいい。



セリフに心がライドしているようにして、踊るようにして言葉が空間を満たして。




羨ましいです。

ぼくは演技をするのは大好きだけど苦手で、セリフというものを感情を乗せて口から発するのが苦手です。ガチで。





人間味ってなんだろう。演技ってなんだろう。

そのふたつは仲良しなのかな。どんな仲なのかな。




正解は、越後製菓。







先日彼女ができました。


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【新人公演情報】
2018年度新人公演『スウィートホームソースウィート』
演出・Sticky
脚本・まいきー
会場・阿佐ヶ谷アルシェ
日時・2019年2月15日18時30分
2月16日14時/18時30分
2月17日14時

キャスト
二ノ宮夢…松重千智
長谷川遥香…永谷美優莉
五月女弘美…本宮梨子
小宮山雄三…揚野将士
間々田順平…椎名
久保田美海…落合恵菜
桜庭音心…松澤まりん
高田竹田…石井泉


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スタッフ
舞台監督…綾川茉侑
宣伝美術…吉田谷美稀
衣装…永谷美優莉
小道具…富川莉理子
舞台美術…永谷美優莉
制作…松澤まりん
照明チーフ…落合恵菜
照明オペ…湯島染乃
音響チーフ…平田結希子
音響オペ…橘綾乃