劇団820製作所 『なぜけもののわかさはにがいのか』を観てきました | 劇団「無題」公式ブログ

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稽古の様子だったり、団員紹介だったり・・。

おはようございます、こんにちわ、こんばんわ、お疲れ様です。

 

小林です。観劇してきました。京浜東北線が運転見合わせになって焦りましたけどバスを駆使して辿り着きました。

 

劇団820製作所 『なぜけもののわかさはにがいのか』

 

 

ーー 17歳たちの光。17歳たちの血。17歳たちの劇。
この劇に登場する人物は、全員が17歳です。
彼らは時に笑い、嘆き、肩を組み、すれ違い、恫喝や扇動と直面し、

悪意に触れ、議論し、迷い、息のしやすい場所を求めて駆けだしていきます。

この社会に生きるわたしたちと同じように、この手で「世界は変わり得る」かどうかの確信は、彼らにもありません。

でも、17歳は駆けだす生き物です。どんなにぶざまにすっ転んだとしても。

教室の劇を上演します。わたしたちの未来を、よりよいものへと成形していくために、17歳の心をもって。

 

17歳である彼らのいつもの日々が少し変わりそうで、一変してしまった…

 

みんな走れ!

青春で思春期で学校で、悩みなんて尽きるはずない。

使いこなす大人もいないのに言葉を尽くさなきゃなんて理不尽じゃないか。

はい、そうです。そうなんです。

小熊さんの気持ちはすっごくわかる。そうだった、自分もそうだった。あそこまで口調は丁寧じゃなかったけど。

誰も教えてくれなかったこと、そしてそれを要求されること。それに応えているつもりなんだけど、伝わっていない。

「こうすればいい」が欲しいのに、相手も使いこなす大人もいないのに言葉を駆使しないとだからわからないし、

面倒に思って投げ出すし。

 

真面目が、個性にならないって今もどこか理不尽に思うところが有る。

ジョークのセンスもないのに、相手の反応が悪いとウケてない方のせいにするのとか…

 

まぁ…青春ものって、そのままだとクサいのは、自分に居た堪れない点があるからなだけど、

そこをSFでまろみと緩急を出すのも楽しかった。

昨年夏に、いかだ演劇部第0期発表公演も観たのだが、そこも青春群像にSF要素がミックスされていてそれも面白かった。

舞台装置としてのSF。閉ざされ、ループする、暗闇→不安の象徴を、何も破壊するだけが全てじゃないのだと。

「走る」が前向きでもあり、逃げでもある。でも逃げるのも体力要るんだよね、それもまた若さか。

みんな走れ!って、エネルギーの象徴というのはとても頷ける。

歩くのは老若男女共通だけど、多くの力を伴って加速をして、より先へ向かう行動として。

見ている側もそう思えるのが「走る」だよね、と。光の速さで歩けるなら話は別だけど。

躍動ってそういう事だから。立ってみて歩く、スタート切って走る。

 

 

 

そして…うん、腕が下がるのは痛いほど気持ちが分かる。辛いよな、あれ。