Good Bye Maddonna
について。
漠然と愛について書こうと思っていた最後の公演。多重人格モノというのは、厨二っぽくてちょっと私の中では抵抗も葛藤もあったのです。
それに、本当にラブストーリーを書く自信がなくて!そこはほんとに!
前回のサスペンスもドキドキしながら書いたんですが、今回はもはやビクビクの域でした。
ただラブストーリーをやっても、勝負の仕方がわからなくて、じゃあ恋愛における苦しみとか切なさとかにフォーカスを当てようかな…とか
まぁ、そこは後付けですけどね(*⁰▿⁰*)
謎解き要素として、多重人格があったわけですけど、皆様はどこで多重人格だと気づかれましたか??
舞台監督には、瑛理のレストランのシーンではもう気づいたよ、って言われて結構ショックでした。
そ…そんなに早くに…
私がお伺いした限りは、
⭐️瑛理が譲のベッドで、当たり前かのように寝起きをしていたシーン、
⭐️人格たちが悲痛な想いをぶつけあうシーン
で気づいた!って方が多かったように感じました。
そのあたりで気づいてもらえたら、脚本家としてはものすごく嬉しいです…!
今回は、悩み続けた作品でした。
そして、本当の意味でみんなで作った作品でした。
まず人格の子達のキャラクター設定は、役者全員に相談して決まりました。(←台本を書き始める前の段階で相談してしまうダメ脚本家)
ラストシーンのアレンジは家族に助言を受け、
オープニングダンスの花束のアイディアはなるちゃんが、
チラシのデザインはレイヂさんととぅるーが、
気がついたら音響と舞台監督が役者に直接演出もつけてるし、
ヒロインの配役は葵がとぅるーを説得して、
衣装の人格たちおそろいのブレスレットは小春ちゃんが考案、作成。
みんなが(勝手に)いろいろやってくれました(*⁰▿⁰*)
もう6回目公演ともなると、私が何もできないことは前提条件のようです。
千秋楽のみですが、オープニングシーンの背景にGood Bye Maddonnaとタイトルが映される演出、あちらは照明の是安さんが(ありがたくも勝手に)作ってくれて、本番急に出てきました。是安さんは泣かせにかかってる。
みんなが熱い想いでアイディアをたくさん持ち寄って完成した作品なのです。
これぞ、劇団舘岡奈緒美の公演、なのではないでしょうか。