来客のお世話でバタバタしていた先週のなかばの話ですが、ケータイ電話を遺失した。
エーギョー用の電話機 で呼んでみても、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の着信音にききいっているものなのか、そのフルボリュームにヒイテしまっているのか、誰も出ない。
最後に電話を使ったタクシー車内に置き忘れたままの確率が高いのだけれど、
「直近の発着履歴に連絡して、持ち主に知らせる」
「これは自分のモノではない」
というカルチャーがない人がタクシーに乗り込んできて、電話機を自分のモノにしたり、転売したら、どうにもならない。
庶民のスーパーの手洗い場に置き忘れた一瞬のスキに...という苦い経験をもつ青年も今はジャカルタにいますが、その時は僕が番号を呼んでみてもすでにスイッチが切られた状態だった。
自己番号などを記憶するSIMカードを抜き挿しするだけで機種変更が容易なGSMケータイは、日本のシバリ電話に比べると便利そうにみえるようですが、カードを抜かれてしまったらGPS追跡もできないのでベンリもナニもない。
電話機のシリアル番号で盗難転売を防止、というのも、まだまだ先進国でのお話です。
しかしながら結末は、僕は拾得者の善意を信じて、幸いにも僕が乗ったタクシーは外観は普通のバン型でもアベック用観光ツアーをうたっている珍しいタクシーだったので、その憶えやすい名前の会社のホームページをさがして電話すると、一時間後に「電話を保管した」との連絡が。
運転手もはじめのうちは「そんなものはない」と言い張ったのだそうですが、親分さんがスゴミをきかせて電話機を取り上げたのだそうです。
・事故や病気のもしもの際には誰でも電話機を使えるように
と操作メニュー言語をタイ語にしておいても、慣れない人はスイッチのオンオフに困惑し、素手ではSIMカードを取り出せない、他機種よりもメンド クサイ構造が幸いしたものなのか、あるいは、従業員の生殺与奪権をにぎるワンマン社長の存在が幸いしたのか、おそらく両方だと思いますが、不運と幸運が重なり合って、とにかく、自己負担額二割のケータイの全額弁償という憂き目をみずにすんだ。
ちなみに、こうした場合のタクシー運転手へのチップ額はガイドブックには記されていませんが、届けにきた距離の1.5~2倍のメーター料金を渡しておきました。
親分社長は「あいつは今、空港にいますから」と言ってたのに、空港とは正反対の方向の「わざわざアユタヤから来たんだ」と平気でウソをつく人間は別にめずらしくもないけれど、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の大音量の苦痛料としては妥当な金額だったと思います。
それにしても最近はワスレもの、オトシものが多くてコマる。
