政治献金規制法などは姿形もなく、政治屋が大手を振ってカネを集め放題だった頃、僕はオヤジの名代で、ある国会議員のパーティーに行かされたことがある。
電話一本の急な代役だったので招待状一枚だけでパーティー会場に行くと、僕と同年代の学生バイトの受付がすぐには中に入れてくれなかった。
会費ナシなのでテブラ参加=永田町の非常識だったから、外で待たされたのかも知れません。
その時に僕が握手させられた、絨毯に這いつくばらんばかりの陣笠センセーが今や、郵政民営化の怨念憎悪のカタマリとなって閣僚の座に返り咲くのだそうです。
「学校の先生でもないのにな、人からセンセー、センセーと呼ばれてフンゾリかえってるヤツほど世の中のクズはないからな」
「あんなものはサルまわしのサルみたいなもんだ」
というのが、好むと好まざるに関わりなく政治屋らと関わって は大道芸のサルよばわりしていたオヤジが僕に残してくれた教訓だと思っているので、オヤジの葬儀場に国会議員の花輪が届いた時には僕は喪主としての責任上、その見っともないシロモノの持ち込みを許すわけにはいかず、その場で秘書サンらに持ち帰ってもらったものです。
そんな具合で僕はこどものころから政治屋とそのトリマキが大キライというだけなので、新・野党総裁選に名乗りをあげそうな仙台の若手政治家には民放テレビでは頭が悪そうな面を見せていても、少し期待しています。
おぼっちゃん気質をマル出しにしてしまったお線香事件の後も、誠心誠意ではいあがってきた苦労人だと思います。
■<自民総裁選>「派閥」から「世代交代」に (「毎日新聞」9月15日)
ほか。