祝テレビドラマ化 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
無実の罪でカンボジアの牢獄に放り込まれた日本人青年の活劇を描いた冒険小説「プリズナー・イン・プノンペン」がドラマ化されて、11月にWOWOWにて放送されることになりました。

タイトルは「プリズナー」。
タマテツ、鶴田真由もさることながら、脇役俳優ウォッチャーとしては、松重豊の出演がたまらない。
「プリズナー」の原作者、沢井鯨氏もカメオ出演しているのだろうか。

原作は鯨先生の実体験を元に書かれており、これが氏の電撃的な処女作ベストセラーとなった。
理不尽な状況に突き落とされた著者の苦悩と憤怒の描写のナマナマしさは勿論のこと、カ国権力者の実名表記で1990年代当時のカンボジア国内のゴタゴタぶりも語られています。

にもかかわらず、政治的配慮か何かでプノンペンとかカンボジアといった名称はテレビドラマでは使えないらしく、舞台は「セライビア」という架空の東南アジア国になっている。

ちなみに、今年初頭にチェンマイからバンコクに出てきた氏とひさしぶりにお会いした時は、なぜか、大きめのハンチング帽がお気に入りのようで、また、僕が病気していたこともなぜか知っていて、相変わらずの不器用な優しさをにじませていた。
僕は鯨先生とはそれほど親密な交友はありませんが、インターネット掲示板などのクチコミ社会では事実虚偽が入り乱れての、いわゆる有名税を払わされているかのような、同情すべきところもある。

今回のテレビドラマ化を機に鯨先生の創作意欲が増強して、ケナしているのかホメているのかの判別が難しい解説文を文庫版「PIP」に寄せていた馳星周を見返すような傑作を連発してほしいものです。

ちなみに、ペンネームの「鯨」は、横浜を本拠地とするプロ野球チームの旧称からいただいたのだそうです。

P.I.P.―プリズナー・イン・プノンペン (小学館文庫)/沢井 鯨
※マンガ
P.I.P. ―プリズナー・イン・プノンペン― (Bunch comics extra)/沢井 鯨