ステージは見えなくても心の瞳でローリング・ストーンズを見ていた少女 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
46年におよぶローリング・ストーンズの歴史を紐解くときに必ず出てくるエピソードは、1977年初頭のカナダにおけるキース・リチャーズの連続逮捕劇。

今なお現役であるからこそ、「トロント裁判」の六文字ですんでしまう事件であっても、ヘロイン所持という重罪のため、当時は、

禁固刑=音楽活動不能=ストーンズ解散確実

まで取り沙汰された。
しかし、ストーンズを愛してやまないブラインドの少女が司法関係者の家を訪ね、自分のことをコンサート会場から家まで送り届けてくれたキースの善行を訴えながら罰の軽減を懇願したところ、トロントにも大岡越前がいたものなのか、チャリティコンサートの開催を条件にキースは釈放され、以後、キースが罪を重ねることはなくなった。

30年前でも現在でも、まったくもって、目頭が熱くなってしまうほどのイイ話です。

キースの談 によると、この少女は視覚のハンデをものともせずにヒッチハイクを続けながら、ストーンズをおっかけていたのだそうです。
「クルマにひかれるぞ」とキースをも驚倒させた少女は、今も元気であれば、僕と同じぐらいの年齢に達しているのかな。

動画は更生10年後の「スリッピング・アウェイ」。
数あるキース節バラードの中でもトップクラスの人気曲だと思います。

◆「スリッピング・アウェイ」収録アルバム

The Rolling Stones

Steel Wheels

1989年発表。

■収録曲

01.Sad Sad Sad
02.Mixed Emotions
03.Terrifying
04.Hold on to Your Hat
05.Hearts for Sale
06.Blinded by Love
07.Rock and a Hard Place
08.Can't Be Seen
09.Almost Hear You Sigh
10.Continental Drift
11.Break the Spell
12.Slipping Away


The Rolling Stones

Stripped