「色白でスタイルのよい美女」に会えなかった時間の対価 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
「暫定」とはいえ、ミャンマーと同じカテゴリー状況の軍事政権が続くタイランド。

12月23日の投開票日が決定したタイ下院選挙を前に政界入りが有力視されている、タイの国民的大英雄カオサイ・ギャラクシー とはまったく無関係の飲食店ですが、バンコクには「ギャラクシー」という屋号の有名なノーハンド・レストランがあります。

「ギャラクシー」以外にもバンコクに点在するノーハンド・レストランは、客が自ら箸やフォークを使わなくとも、給仕の女性が食事させてくれるお店。
箸すら持てなかった右半身機能のリハビリ時には僕もそのお店に行ってみようかと思ったけれど、「ギャラクシー」は福祉施設ではなく、「酒池肉林」志向(嗜好)の強い、チャイニーズ系の男性客たちで賑わっています。

また、東京の大型書店をのぞくと、東南アジアコーナー、タイコーナーには、まず必ずといっていいほど、風俗方面に詳しい書籍が並んでおり、コンビニでは委細に詳しそうなグラビア誌が置いてあったけれど、コンビニ販売品の規制が厳しくなった今はどうなのか。

かなり昔のことですが、タイの紀伊国屋にそのテの本が並んだ時、それらが監督省庁の目に留まってしまい、「タイはそんな国じゃない!フシダラすぎる!」と回収される騒動があったので、現在では読みたくても読めない状況 にある。
よって、タイの風俗に関しては、バンコク勤務の日本人よりも日本からの来客の方々のほうが詳しい場合もあります。

が、巨大化した欲望がバンコクで瓦解してパニックになるのは外国人もタイ人も平等なので、数日前のタイ大衆紙には↓な事件が報道されていました。

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■ネット売春、会ってみれば100キロ超える超巨体(「バンコク週報」10月2日)

9月27日、買春客が売春を持ちかけた女に脅され、警察に助けを求めるという「事件」が起きた。

バンコク都内バンカピ地区タワンナ・スクエアの携帯電話販売ショップに務めるケンさん(仮名、28)が事件前夜、インターネットで売春情報を検索していたところ、「色白で、スタイルのいい、美女を求めている方は、この電話番号に連絡ください」という美女の写真付き書き込みが目に入った。

妻が妊娠中で禁欲生活を続けていたケンさんは、そのメッセージに心が動き、すぐ電話したところ、3時間1200バーツで合意ができ、翌日、わくわくしながら相手のアパートに向かった。
そして、指定された部屋のドアをノックしたところ、そこにいたのは、色白ではあるが、ネットに掲載されていた写真とは似ても似つかぬ体重100キロを超える巨漢の女。
あまりのショックに言葉を失ったが、すぐに、キャンセルを申し出た。

すると、その女、アム(仮名、27)は態度を豹変し、「だったら1200バーツ払いなさい」と要求。
ケンさんが断固拒否し、部屋を出ようとしたところ、女はドアのところで仁王立ちとなり、「下には私の友人の男が待っているのよ。あんたを滅茶苦茶にするわよ」と凄まれた。

「もしかすると、本当に暴行を受けるかもしれない」と不安になったケンさんは、とりあえず、手にしていた携帯電話を女に渡したところ、アムは、「電話を返してほしかったら、1200バーツ持っておいで」と凄んだ後、ドアを開けたという。

その後、部屋を出たケンさんはすぐに警察に連絡。
アムは、駆けつけてきた警官に恐喝容疑で逮捕されることになった。

調べに対し、アムは、「まったくの誤解です。お金を要求したのは、私が彼のために使った時間に対する代償としてです。それに携帯電話はあの人が部屋に忘れていっただけです」と供述し、容疑を否定。
しかし、警察では恐喝・強盗の容疑でアムを起訴する方針とのことだ。

なお、タイ警察によれば、現在、インターネット上に売春を持ちかける内容の掲示が増えているというが、その多くが、詐欺まがいのもので、被害者が急増しているとのことだ。
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アムもケンさんも必死なんだろうけど、普通にハリセンなニュースですね。

もっとも、ケンさんがおまわりさんを連れて戻らなかったら、ケンさんは今頃は荼毘に付されていたのかも知れませんが。