拾得物の取り扱いについて | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
先日のバンコクで、日本人がタクシーの中に5億円の小切手を置き忘れた「事件」が話題になった。

幸いにも、タクシー運転手によって小切手は権利所有者の手に戻ったのだけれど、その謝礼が日本円にして1万円前後だったことも、また、新聞ネタになっていた。
くだんの運転手は「模範国民」として、タイ政府から表彰された。

5億円小切手返却、タイ政府がタクシー運転手表彰 (「日本語総合情報@タイランド「ニュースクリップ」6月11日)

もちろん、外野からは、「小切手だったからね。それがキャッシュだったら、どうなっていたか、わかったもんじゃないゼ」という声もあるけれど、サツバツとした世相の中、心が温まる出来事でした。
10バーツ硬貨

が、そんなハートウォーミングもツカの間、地方の子供達の間では拾得物をめぐって、悲惨な事件も起きてしまった。

9歳の少年が6歳の少年を惨殺、原因は拾った10バーツ (「バンコク週報」6月21日)

ちなみに、飲み水500ミリリットルは10バーツ硬貨(写真)で買えますが、缶入りペプシコーラは買えません。

犠牲になられたお子さんは本当に可哀想なのだけれど、10バーツ硬貨を見つけた時にその場に「みんなでわけよう」ではなく、「おまわりさんに届けよう」「先生に話そう」という子供がいなかったことが、事件の根底にあるのではなかろうか。

うがった見方をすれば、タイのおまわりさんの社会的地位 が低いから、そういう発想、情操教育が浸透せず、拾得物返却という一般的な行為ですらも、国を挙げて「模範国民」とあがめてしまう のだろうか。

学校は学校でまた、タトゥーを彫った子供にピストルを突きつける先生がいたり、子供達に怪しげなお守りを売りつけようとする校長先生 がいる。

そうした騒動を「特異な事件」で片付けるのはカンタンだと思いますが、タイで暮らす外国人が、地元の学校に自分達の子女を預ける時に慎重にならざるをえない理由、または、インターナショナル校に預ける理由の一端を垣間見たかのような、事件でした。

そういう不安は、日本にいようが、タイにいようが、関係ないものかとは思いますが。