ドラマ記「女の一代記」 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記

敗戦六十年を前後して、実録「風」モノが多いカンジがするドラマ界。
昨年十一月、近代日本の大衆文化を牽引した三人の女性の生涯を描いたドラマが三夜連続で放送 され、僕は年明けに視聴した。


第一夜「瀬戸内寂聴」主演:宮沢りえ
第二夜「越路吹雪」主演:天海祐希
第三夜「杉村春子」主演:米倉涼子


存命しているのは瀬戸内のみ。
母親に越路吹雪のカセットをプレゼントしたことがあったけど、 越路、杉村は僕らの年齢ではほとんど記憶に薄い。


だから、この三人の女性がどんな人物だったのかの「イロ眼鏡」「知ったか」ヌキで観たドラマ感想。


瀬戸内編:
本人は実際にはそうではないかも知れないけど、ただの好色女に意味不明な大義名分をかぶせ、安っぽく「恋に殉じた女」をアピールしてしまった。

「出家とは生きながら死ぬこと」というサブタイトルだけれど、「そういうことだったのか!」と唸らせる名場面もない。
本人健在ぶりを紹介するためなのか、現在の瀬戸内の映像や劇中シーンの実録写真を挿入したことも激しくマイナス。
脇役大王・大杉蓮が父親役として冒頭にチョイ役出演。


越路編:
人気絶頂らしい天海のキャラクター像がピッタリと当てハマッていた。
マネージャーとの密着ライフぶりに「同性愛だとかの気持ちワルイ展開になるのか」と思ったけれど、そうでもなかった。
RCサクセションが歌う「サン・トワ・マミー」しか知らない僕には、越路の「もち歌」だと知ったのも新鮮な発見。
しかし、右翼文化人としても有名だった作曲家も、谷原章介が演じると単なる鼻つきキザ男に成り下がっていた。


杉村編:
恐ろしき三白眼・米倉。
劇中の杉村は三人の旦那さんを「自分が殺したようなもの」と言ってはばからないくせに、その都度、大泣きしまくり。
中でも、最初の夫が死んだ時の号泣ぶりは鬼気迫る。

にしても、柳葉敏郎、あちこちのドラマ、映画でがんばってるなあ。


放送終了直後の番組評や視聴率は越路編がトップだったらしいけれど、ドラマとしては杉村編が楽しかった。
別に米倉は好きでもなんでもないけれど。


三夜通しての主題歌は中島みゆきの「命のリレー」。
なんとかの星よりは歌詞もサウンドも重みを感じた。


中島みゆき, 瀬尾一三

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