井伊直弼(なおすけ)
井伊直弼は彦根藩16代藩主。幕府の大老を務め日米修好通商条約に調印し開国を断行した。国内の反対勢力を強権をもって粛清したが、その反動を受け桜田門外の変で暗殺された。
(▽ 彦根城中堀)
埋木舎(うもれぎのや)
直弼は11代藩主・井伊直中の14男として誕生した。17歳で両親を失い300俵の捨扶持で中堀に面するこの館で32歳までの15年間を暮らした。
「世の中をよそに見つつも埋木の 埋もれておらむ心なき身は」
の歌を詠み、館を埋木舎と号した
玄関には秋篠宮が訪れた時の御署名もあった
表座敷と茶室
直弼は「茶、歌、ポン」とあだ名があったそうで…^^、茶堂、和歌、能は達人の域だった。
「茶の湯とてなにか求めんいさぎよさ 心の水をともにこそ汲め」
奥座敷と居間
居間
「むっとしてもどれば庭に柳かな」
風に逆らわぬ庭のやなぎを範としていた
仏間
志津と里和の二人の女性が日常生活の世話をしていた
坐禅の間
花の生涯
NHK大河ドラマの第1作となった「花の生涯」は井伊直弼の生涯を描いたものです。今でも記憶に残っています。…S38の放送らしい^^
この埋木舎における青春の15年間は井伊直弼にとって(まわりまわって日本にとっても)貴重な財産となった
歌碑
埋木舎の近くに井伊直弼の歌碑がありました。
「あふみの海 磯うつ浪の いく度か 御世にこころを くだきぬるかな」