まえだまえだ主演「奇跡」が世界13カ国で公開決定 | 芸能界の裏事情

まえだまえだ主演「奇跡」が世界13カ国で公開決定

兄弟お笑いコンビ「まえだまえだ」の前田航基と前田旺志郎が主演する「奇跡」(是枝裕和監督)がイギリス、韓国、台湾、スペインなど世界13カ国で公開されることが6月11日、東京・新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶で明らかになった。弟の旺志郎は「初めて聞いた。そんないっぱいの人が見てくれるのは、めっちゃうれしい」と大はしゃぎし、兄の航基も「世界で“まえだブーム”が起こったらうれしいです」。是枝監督も「奇跡的な出会いに支えられたすてきな映画。作品を待ってくれている人が世界中にいるのは、励みになります」と喜びを隠さなかった。

まえだまえだのめざせ!漢字博士1006


九州新幹線全線開通に沸く九州を舞台に描く家族ドラマ。両親の離婚で鹿児島と福岡に離れて暮らす兄弟が、新幹線の全線開通をきっかけに、バラバラになった家族のきずなを取り戻そうと奮闘する。6月4日から九州で先行上映され、6月11日に全国120スクリーンで封切られた。

ふたりの母親を演じる大塚寧々は「子どもたちが本当にキラキラしていて、温かなまなざしがあふれる作品」。撮影中は前田兄弟と一緒にトランプをするなど、優しい一面を見せたというが「けんかのシーンが本当に怖かった。1分前まで穏やかだったのに、こんなに人って変わるのかと思った」(航基)、「さっきまでの優しさはどこいってん」(旺志郎)と演技でふたりを圧倒したそうだ。また、祖母役の樹木希林は「ふだんからうるさかった。漫才には“間”も大事だと大人のアドバイスをしたが、全然聞いていなかった」。これに対し、前田兄弟は「だって子どもだもん」とあっけらかん。さすがの樹木もお手上げだった。

是枝監督は「オーディションで出会った子どもたちの個性やエピソードを活かしたいと思った」と述懐。子どもたちには極力台本を渡さず、共演する大人たちと一緒にシーンを作り上げたといい「子どもたちの“背景”となって、彼らの自然な表情を引き出してくれた」と大塚、樹木ら大人の役者たちに感謝を述べていた。