とあるコンビのカップルを題材にしたコント。女装した女役がツッコミで男がボケる。大変作り込まれた綺麗なネタだがイマイチ笑いが起こらない。なぜか。女装した女役のツッコミの見た目があまりに気持ち悪かったからだ。ツッコミなのに気持ちが悪い。なぜこんな女と付き合ったのかその疑問が晴れぬまま進む。結局、最後まで触れられることは無かった。これは、極端な例だが自分を知ることはネタを考える中でとても重要なことだ。自分がどんな人間か、人からはどう映るのか。それを、理解してるかしてないかがまず最初の関門だ。そこにギャップが生じるとプロの舞台では笑いが起きない。就活生、自己PRの欄で悩むなら、1年お笑いをやってみればいい。自分が何者か、どう見られてるか、インドに行くよりよっぽどわかるはずだから。そんな甘いもんじゃねえよカス。と言われたら謝る。すみません。自分が何者かわかれば、出来ないネタが出てくる。冒頭のネタは出来ないネタをやった例だ。逆に、自分が何者かわかれば自分だけの武器が出来る。簡単に言うと、似てる顔の芸能人をあげるだけで笑いが起こる。共感の笑い。この共感をいくつ持っておけるか。まあ、そればっかりだと身内だけ笑わしたいのかと言われるけど。知らないよりよっぽどいい。あとは、人間観察。人のことをよくみて自分の中に人格を増やす。自分を知り、他人を知る。面白い人たちは、人をよく見てる。逆に、人を見たことないのかなと思うほどぶっ飛んだネタで面白い芸人もいるから一概には言えないが。自分が余程の天才だと思わない限りは、人のことを考える努力は怠らないでおこう。