こんにちわ。学生です。
前回の記事に引き続いて、バカリズムさんのネタの中からおすすめのものを紹介していきます。
【3. プロローグ?!】
バカリズムライブでは、一番最初に「プロローグ」としてのネタがあるんですが、毎回ライブタイトルとかかった内容になっています。その中でも今回は「?!」というライブのプロローグを選ばせて頂きました。
どのプロローグを選ぼうか、ものすごく悩みました。ですが、選んだ理由は単純明快、私はこれが一番好きでした。
「プロローグ?!」というネタは、序盤はバカリズムさんとして挨拶をする形から始まるんですが、途中からごく自然に(?)彼の1人コントに切り替わっていきます。
ですが全てがそうというわけではなく、例えば「COLOR」というライブのプロローグはコントではありません(youtubeにないものを例に挙げました。すみません)。
というわけで今回は「プロローグ?!」を紹介していくわけなんですが、まず面白いのが、ネタの入り方です。
最初に会場のお客さん500人にいいとも形式の質問を行い、モニタに当てはまる人の人数を出します(もちろん実際にお客さんが答えているわけではありません)。こうしていくつかの質問をしていくんですが、そこからそれまでの質問を全て回収するコントに入っていきます。
お客さんに問いかけるような形でありながら、それも完全にコントの中の一部という中々に凝った仕掛けで、非常に面白いです。
ちなみに私がyoutubeに掲載されている3つのプロローグからこちらを選んだ理由として、残りの2つとは演じる役柄が違うというのもあります。
バカリズムライブ「ドラマチック」では、ごく普通な生活でも言い方を変えればいくらでもドラマチックなものに聞こえる、ということをコンセプトにバカリズムさんが自身の1日をドラマチックに演じるというものです。
一方バカリズムライブ「image」では、このライブが失敗した時のイメージを、彼自身が演じるというものになっています。
これら2つはどちらもバカリズムさん本人としてコントを行うんですが、「プロローグ?!」は会場に来たお客さんの1人がコントの主役となっています。
どれが一番面白いか、ではなく、コントの役柄が被っていないということで、「?!」から選ばさせて頂きました。
オープニングから非常に緻密なバカリズムさんのネタを是非ともご覧ください。
【4. 熊谷さん】
最後に紹介するのはバカリズムライブ「生命の神秘」より「熊谷さん」です。
こちらのライブは他の3本と比べると2007年とかなり前なんですが、私はこの当時のネタも非常に好きです。
2007年といえばバカリズムさんが「トツギーノ」を披露することをやめた頃だったかと記憶しているんですが、そんなバカリズムさんにとってある種転換点のような時代ということで、「トツギーノ」の印象しかない人にとってはバカリズムさんがこういったコントをするというのは意外だったかもしれませんね(今やトツギーノの印象の方が薄いですが)。
私は4本選ぶにあたって他にも候補としていたネタがありました。
「愛しの小森整骨院(?)」というネタです。
こちらは先ほど紹介した「プロローグ?!」と同じく『バカリズムライブ「?!」』にて行われたネタなんですが、同じライブのネタであること、前編で紹介した「40LOVE」と少々テイストが似た部分があること、また、昔のネタもご紹介したかったということから、今回は「熊谷さん」を選ぶに至りました(小森整骨院も是非見てください。爆笑はこの素人が保証します)。
この頃のバカリズムさんは化け物の演技をしたり、ものすごい変顔をしたりといった現在のようなコントではなく、どちらかといえば様々なシチュエーションの中に奇抜な設定を組み込む、というコントが多いです。
「熊谷さん」はその代表例のようなネタとなっており、よくある探偵ドラマの「犯人はあなたです」の場面で、その犯人が実は...という設定です(ここが設定の中心なのでネタバレはしません)。基本的にはその設定が面白さのメインポイントなんですが、そこからの展開の仕方もバカリズムさんらしいんです。
最近のバカリズムさんのネタをよく見ている方々にとっては少し物足りないかもしれませんが、大きなアイデアひとつだけで展開させる技術も是非見て頂きたいです。
ということで前後編にわたってご紹介致しました。少しでも「見たい」「見ようやないかい」と思って頂けたら幸いです。
次回ご紹介する芸人さんは私の中でもう決まっているので、また見に来ていただけると嬉しい限りです。それでは。