鳥羽('14.8.2)
「へんないきもの研究所」へ。
入口にダイオウグソクムシの模型。
5年もの間、全く食事をしないことで話題になった、ダイオウグソクムシ(NO.1)がいた所だ。
そのNO.1は残念ながら、今年の2月に死亡してしまったが、現在も、この部屋の隅の水槽で、7匹のダイオウグソクムシが健在。
全く動かず、じっとしている。
水槽のどの位置にいるのが何番の個体なのか、ホワイトボードに貼り出されているくらいだから、本当にかなり長い時間、ほとんど動かないのだろう。
そのほかにもこの部屋には、不思議な生物が数多く展示されている。
ウミサボテン。ワンと鳴くイヌガエル。ヒメイカという、メダカより小さなイカ。
コバンザメ。イセエビの幼生(フィロソーマ)。見た目が怖いワラスボ。
姿そのままの名前がついた、カワテブクロ、マンジュウヒトデ、タコノマクラ。
腕がぐちゃぐちゃに絡まったクモヒトデの一種、セノテヅルモヅル。
猛毒のスベスベマンジュウガニ。そしてオオグソクムシ。
図鑑では見たことがあるが、実物をほぼ見ない生物ばかり。
小さな水槽が並び、いかにも研究所っぽい。解説文も面白い。
標本もいくつかあった。特にインパクトが強かったのが多足ダコ。
脚が細かく枝分かれしたタコで、1匹は85本足、もう1匹は56本足。
「人魚の海」エリアに移動し、ジュゴンのセレナを見る。
水草を食べていた。
熱帯魚に囲まれている。
前回「セレナはフィリピンから友好のシンボルとして贈られた」と書いたが、正確に書くと、フィリピンで、おそらく台風の影響で親とはぐれてしまったところを、ジュゴンの調査に来ていた鳥羽水族館の調査団に保護された。
まだ小さかったので、調査団が1年間現地で飼育しており、そういった経緯もあってフィリピン政府から寄贈され、引き続き鳥羽水族館のスタッフが育てることになったのだそうだ。
ジュゴンの隣の水槽に、スナメリが3頭いる。
さっきのスナメリが出産間近なので、移されたほかのスナメリたちだ。
最後に「極地の海」エリアに戻る。
さっきクリオネを見た場所だが、ここでの一番人気はラッコ。
仰向けに水面を泳ぐ。かわいらしい。
イロワケイルカもいる。白黒ツートンカラーなので、俗にパンダイルカと呼ばれる。
2頭ずつ寄り添って泳いでいる。
そのほか、ハイイロアザラシ、バイカルアザラシもいた。
売店で、かわいくデフォルメされた、ダイオウグソクムシのストラップなどを買う。
1階のレストランで、少し遅めのお昼ごはん。ちりめん丼。
釜揚げちりめんとカリカリちりめん。2種類の風味と食感を堪能した。
外へ出たら午後4時だった。前回と今回、2回に分けて来たのに、この時間。
ボリュームのある、見ごたえのある水族館だった。
鳥羽水族館のホームページはこちら
ここで鼻血を出すというハプニングがあったが、間もなく止まったので、鳥羽駅へ向かう道を歩く。
線路の向こうは、鳥羽城の石垣か。
鳥羽城は、水軍で知られる九鬼嘉隆が築いた。
海に突き出す形で築かれた城で、今の鳥羽水族館のあたりに大手門があったらしい。
※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」&地図はこちら。
第187回 海の生きものと海の食べもの(鳥羽)
番外編 伊良湖岬と志摩(伊良湖、志摩)
第186回 真珠の島と海の生きもの(宇治山田→鳥羽)
第185回以前
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