LND7317 煎茶を測ってみる その2
先日フランスに輸出した静岡の茶から1038Bq/kgの放射性セシウムが検出されて問題になりました。玄米茶は、玄米と一番茶を混ぜて作られます。その内訳は、玄米が45%、残りの55%が今年の一番茶です。玄米は昨年以前に収穫したもので、茶葉は静岡県内の複数の茶園のものを混ぜたものということです。自主検査を行った業者は400Bq/kgだったと主張しています。これをどう判断したらいいのか迷うところですが、一番茶だけだと1000Bq/kgになりますよね。。玄米は去年以前の収穫なので、放射能汚染は考えにくい。500Bqの規制値を上回り、流通することができなかったはずのお茶が、玄米茶として玄米と混ぜることで、市場に流通できてしまうことはいかがなものか、とも思います。向こうの調べでは玄米茶で1000Bq/kgなので、もとの一番茶は実は2000Bq/kgだった、ということになってしまいます。こういう問題が起こるたびに、安心安全と伝えられていた消費者は、実は安心できるものではなかったのかと不信を抱いてしまいます。農園にしてみれば、県の指示に従っただけで、やりきれない思いでしょう。
話し変わって煎茶の測定です。
銘柄は以前測定した煎茶と同じもの。
一時店頭から消えてしまい、
お気に入りの知覧茶だっただけに
どうしたものかと心配になりましたが、
また復活してました(ホッ。
新しく買ってきたものを、
LND7317を使って同じ条件で再び測定してみることにします。
使用計数管 | LND7317 |
マイカ窓の厚さ | 2mg/cm^2 |
比較試料 | 塩化カリウム |
試料皿の形状材質 | PP樹脂製内径25mm |
種類部位 | 煎茶 |
入手場所 | 近くのスーパーK(鹿児島産) |
入手年月日 | 2011/06/11 |
測定年月日 | 2001/06/21 |
新鮮重量 | 10g |
灰化後重量 | 860mg |
比較試料の計数値 | 4507カウント |
試料の計数値 | 2645カウント |
BG計数値 | 1270カウント |
★比較試料真の計数率 | 107.9±2.53[cpm] |
★試料真の計数率 | 45.83±2.09[cpm] |
★新鮮分の放射能 | 548[Bq/Kg] |
結果は、以前の測定と大きな違いは見られませんでした。
そういうわけで、世界中の人々が安心して日本のお茶を飲める日が来ることを祈りつつ眠りにつくことにzzz。