地デジ移行、京都は「遅デジ」 多い町家、共同受信施設の対応進まず  | にゃん吉くん12のブログ

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来年7月にテレビが地上デジタル放送に完全移行するのを前に、京都府で「ビル陰」と呼ばれる難視聴区域の対策が遅れている。総務省によると、アナログ放送の共同受信施設における地デジ対応化率は約5割にとどまり、全国の都道府県の中で最低。依然として地デジ計画のめどがたっていない施設も約3割にのぼる。なぜ古都で地デジ対応が進まないのかを探ると、京都特有の「事情」も見えてきた。

【図をみる】地デジとアナログ 「時差」があるのはなぜ?

 ■費用負担を警戒

 「アンテナ購入には費用もかかるし、一体どうすればいいのか…」。京都市中京区の主婦(63)は困惑を隠せない。

 市営地下鉄烏丸御池駅近くの住宅街。周囲にビルやマンションが立ち並ぶこの地区では長年、電波が遮られてテレビが映らなかったり、電波が反射して画像が二重に映る「ビル陰」の影響から、多くの世帯が共同アンテナ経由でアナログ放送を受信してきた。

 このため、地デジに移行するには、各家庭が専用アンテナを設置するか、共同アンテナを改修しなければならない。しかし、地区では協議にすらいたっておらず、しびれをきらして、自前でアンテナを設置する世帯も現れ始めた。

 主婦は「共同アンテナ設置者は分からないけど、ビル陰の当事者が設置費用を負担してくれる可能性がある以上、しばらく見送るつもり」と静観の構えだ。

 ■多い共同受信施設

 総務省の調査よると、同府内の共同受信施設のデジタル化進捗(しんちょく)率は、今年9月末現在で全国最低の50・5%。全国平均の70・2%、近畿6府県平均の60・8%に比べて圧倒的に低い。

 京都の地デジ普及を進める同省京都府テレビ受信者支援センター(デジサポ京都)の担当者は、「特に京都市中心部が深刻」と表情を曇らせる。「中心部は町家が多く、景観保護の条例規制などで大規模ビルも建設できないため、小規模ビルの『ビル陰』対策の共同受信施設が数多く入り乱れているから」だという。

 実際、府内の共同受信施設数は2661施設(9月末現在)と全国的にも多い部類に入り、中には費用負担などをめぐってトラブルに発展したケースもあるほど。トラブルになれば解決に時間がかかる。

 このほかにも、比叡山に中継局を新設した影響もあるという。地デジ電波はアナログ電波より弱いため、同省は昨年末に急遽(きゅうきょ)、大阪・奈良府県境の生駒山にある現状の中継局をカバーする新中継局設置を決定。今年7月に完成したが、出力が最大になったのは9月末で「電波障害がどうなるか見極めようとした住民が移行をためらった」という。

 ■遅れで商機到来?

 こうした事態に、デジサポ京都は市内区役所に職員を派遣して住民相談ブースを設置したほか、府電機商業組合と連携した戸別訪問も実施するなど、対策にやっきになっている。

 一方、対応の遅れを商機とみるのがケーブルテレビ(CATV)会社だ。同省によると、府内のCATV普及率は25・9%(今年3月末現在)で、全国平均より約20%低い。業界最大手の「ジュピターテレコム」(東京都)の地元担当者は、「京都ではまだまだ競合各社との顧客獲得合戦が続く」と指摘。年末にかけて市中心部にケーブルを延伸しており、年明け以降も普及に力を注ぐという。

 アナログ放送終了までちょうど7カ月。近畿総合通信局は「“地デジ迷子”をゼロにするためにも、告知や対策をしっかりしていきたい」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101224-00000500-san-soci