皆さま、お久しぶりです。
劇団匂組の大森匂子です。
今月号の演劇誌テアトロ8月号に私の「本郷菊坂菊富士ホテル」が掲載されました。
10年以上前から温めていた題材です。
近代建築めぐりが趣味の私は、当時文京区に住んでいたので、菊坂を通るたびに消えてしまったこのホテルのことを想いました。
そうして華やかなホテルの陰で、岐阜から上京しひっそりと飯炊き女として消えていった年老いた独りの女性が立ち上がりました。
そして…、それらがつながり「本郷菊坂菊富士ホテル」という戯曲になりました。
今回もテアトロ新人戯曲賞の最終ノミネートとなりましたが、残念ながら賞には至りませんでした。
けれど、テアトロ誌に掲載されることになり皆様に読んでいただくことが出来、嬉しいおもいでいっぱいです。
いつかこの作品もお芝居として打てたなら素敵です。
精進します。
劇団匂組 主宰 大森匂子
(写真は、「本郷菊富士ホテル」の跡地に建つ記念碑)