サッカー日本代表のザッケローニ監督(57)は9日、ビザ取得のためにイタリアへ一時帰国。しかし肝心な通訳問題は未解決のまま。サッカーに詳しいイタリア人タレント、パンツェッタ・ジローラモ氏(48)の名前も浮上したが、ここへ来てあの、中田英寿氏(33)の名前も…。だが、評判はあまりよろしくないようで…。


自薦他薦問わず日本サッカー協会には「ザッケローニ監督の通訳に」というオファーが殺到しているヒデ。小倉純二会長(72)は「彼(ザッケローニ監督)はオシムさんみたいなタイプ。きっとファンのみなさんにも愛されていただけると思う。だからこそ、通訳が大事。歴代の日本代表通訳もなかなか優秀な人たちでしたから」という。

 日本協会は「イタリア語とサッカーに精通する日本人通訳」という方針としたことで、ジローラモ氏の名前は消滅してしまったが、小倉会長は「彼は元気がいいからね。まだ若いんでしょ」と、人選としてはまんざらでもなかった様子だ。

 とはいえ、現実問題として、通訳探しは非常事態にある。日本協会では8日にナビスコ杯を視察したザッケローニ監督への取材対応を行わなかったが、民放局関係者は「同行している通訳のイタリア語の訳はとてもじゃないが放送できない。ザッケローニ監督の言葉をこちらでイタリア語通訳に依頼して映像を流している」という。

 たとえば、代表監督就任記者会見で「アジア杯は3位以上を目標にする」と訳されたが、「こちらで何度も通訳に確認したが、あんなことは言っていない。翌日、新聞がアジア杯3位とザッケローニ監督が明言したと報じていたので驚いたんですから」(同)と苦笑いである。

 そんなザッケローニ監督の通訳として、日本協会の条件に当てはまる人物として、中田英寿氏の名前が挙がるが、協会幹部は「ヒデでは無理。きっとザッケローニとけんかになってしまう」と煙たがるのだ。

 もともと、協会は中田氏を未来の協会幹部候補としていた。しかし、昨年設立した一般財団法人『TAKEACTION FOUNDATION』で「チャリティー」をうたいながら、「結局は興行に走ったことで協会と対立。中田氏が作ったサッカーチームも結局は解散状態になってしまっている」(関係者)。

 日本初のイタリア人監督の誕生で、再びビジネスチャンスを狙っているとされる中田氏だが、日本協会としては「ヒデはNO」を貫くつもりだという。


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