最近またギターを練習しだした。
たまたま中古屋で見つけたストラトタイプのギターを一本買って数年ぶりに練習。思いのほか指が動かなくなっているあたりで「案外やらないと下手になるもんだな―」なんて思いながら練習するのも非常に面白いもんだ。
ギターを始めたきっかけは中学生のころだった。
当時はちょうどGLAYとかラルクアンシェルなんてバンドが次々とヒット曲を連発して、第3次バンドブームなんて言われていた時期たと思う。
ギターが弾けて、学園祭なんかでバンドをやろうもんなら次の日からはヒーロー扱い。女の子からはキャーキャー騒がれていい気分になっている同級生なんかが近くにいたもんだから、単細胞中学生の僕は一発でギターの練習に取り組みだしたもんだ。
高校生になって初めてバンドを組んで、近所のライブハウスで対バン組ませてもらったりして、学校の同級生たちにチケット配ったりしてそこそこお客さんも集まったもんだから、いよいよもってバンドの面白さに目覚めたりした。
ちなみに、もてたい一心でやりだしたバンド活動だったが、僕の人気は予想通りさっぱりさっぱりな結果。
当時好きだった女の子をライブに読んだりもしたが、ヴォーカルのイケメンとくっついちゃったりして、トホホな状況。二人が仲良く下校してるのをしり目にギター担いで自転車こぎながらトホホって本当に言ってたもんだ。
その後僕の音楽の方向性は180度捻転をを起こして人生の歪みを作ってしまったようにも思える。
まあ、そのなんだ…。僕はへヴィメタルっていう、いわゆる「女の子受けすることは無い」ジャンルの音楽に目覚めてしまったのだ。
ポップな音楽をやって彼女をバンバン作っていく音楽仲間とは裏腹に、一人ゴリゴリの重鋼金属サウンドをやってるもんだから女の子の影も形も見当たらず。さらにトホホな結果を生み出していくのだった。
そもそも生来の捻くれものの僕がなんでもまっとうな道に進むなんて言うこと自体が珍しく、好きな音楽もまた本来の目的であった、「女の子と話がしたい」っていう気持ちからはどこかぶっ飛んだ方向へ場外ホームランのボールよろしく遥か彼方へ消えていったのかもしれない。
今は、楽しく早弾きの練習なんかをしながら、あの時にメタルに会わなかったらモテモテになってたんじゃないかな~なんてどうしようもない後悔をちょっとだけしているのかもしれない。
ああっ。ピロピロ早弾きができるようになりたいのでもうそろそろ練習にいそしみます。それではっ。