パイヤール
日本の調べ
曲目/
1. 浜辺の歌 4:30
2. 小諸馬子唄 3:28
3. 赤とんぼ 3:22
4. 通りゃんせ 2:45
5. 荒城の月 5:55
6. 七つの子 3:30
7. 椰子の実 3:28
8. こきりこ 2:25
9. おぼろ月夜 3:05
10. 松島音頭 2:05
11. ちんちん千鳥 3]15
12. 夕やけ小やけ 3:05
ハープ/リリー・ラスキーヌ
オーボエ/ジャック・シャンボン
指揮/ジャン=フランソワ・パイヤール
演奏/パイヤール室内管弦楽団
編曲/矢代秋雄
録音:1971/09/27-28 マロニット寺院、パリ
P:ミシェル・ガルサン
つらつらとレコード棚を眺めていたら、ふと目に止まった1枚がありました。それがこのレコードです。多分かなり以前に捕獲した中古版だと思われます。面白いものでジャンフランスはパイヤールは同じようなレコードを日本コロンビアとRCAに残しています。こちらは1971年ということでまだ日本コロンビアに発売券があった頃のエラートとの共同制作盤になります。日本語だとどちらのタイトルも日本の調べと言うことになりますが、RCA版は日本のメロディーでこちらは日本の調べと言うタイトルが使われています。面白いことにこちらの編曲者は矢代秋雄、RCA盤は池辺信一郎が編曲を担当しています。まぁどちらも日本を代表する作曲家ですが、この矢代秋雄の編曲は後にフルートとハープのための編曲も行っていますから、多分それの元になる編曲といってもいいでしょう。
PRは日本に幾度となく来日して演奏会を行っていました。そのため、かなり日本のメロディーにも親しみを持っていたことでしょう。ここでは冒頭に浜辺の歌が収録されていますが、バイオリンによるフレーズの演奏に続いて、リリーラスキーのハープを伴奏に、チェロが旋律戦を奏で、次々と楽器を変えていくと言う趣向で演奏されています。
2曲目の小諸馬子唄は、信州の小諸地方の馬小唄です。一時期長野県に住んでいましたので、こういうメロディーが流れる雰囲気には親しみがありますが、ジャックシャンボンのオーボエが雪雪とうまく歌の旋律を演奏しています。
まぁ日本の原風景とも言うべき山田耕作の作曲した「赤とんぼ」「です。大正10年に作曲された作品ですが、今でも日本の原風景を捉えている秋の風物詩とも言える赤とんぼが、夕陽の中で鈴木の穂先に待っている風景が目に浮かびます。
この後「通りゃんせ」、「荒城の月」、「七つの子」と言うように、次々と日本のメロディーが演奏されていきます。日本のオーケストラでも、そうそう、これだけ叙情に満ちた演奏を繰り広げているものはありませんが、アールはそういう点を切なくこなして演奏しています。
B面の「椰子の実」は昭和11年に日本放送協会の国民歌謡として発表された作品です。遠い外国から流れ着いたと思われる椰子の実を望郷の念とともにしっとりと歌い上げています「コキリコ」は富山県に伝わる越中五箇山の神楽踊りだそうです。切り事は竹で作った。3センチ足らずの冬のことを郵送で、社昭夫の返却は、素朴草とは、麻薬のダイナミックな旋律で、日本の伝統音楽に新しい表現をもたらしています。これらの演奏、今ではどういうわけか、RCA版の方がメインで流通しているところがありますが、こちらの返却による演奏もなかなか味があるものにななっています。
手持ちのレコードは1978年頃に再発売されたもので、℗番号が新しくなっています。多分新しい原盤を作成したのでしょうが、マトリックス番号は1971年に発売されたものと同じものが使われています。いっ体どういうことなんでしょう?不思議です。.
こちらはレコードです。
CDはこちらです。