京都旅 2019 その3 東福寺-1 | geezenstacの森

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京都旅 2019 その3 東福寺-1

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今回の高速バスは、曜日も日曜日ということもあってか順調で、予定時間の20分前に京都に到着しました。JR以外の高速バスは京都は八条口に到着します。これは東福寺方面には好都合で88号系統の市バスで八条口からすぐに乗ることができます。乗車時間も10分弱で、なんといっても混雑していないのがいいですね。初心者は烏丸口のバス総合案内所で一日乗車券を購入するために行列に並びますが、市バスの車内でもこの一日乗車券を買うことができます。そんなことでコインロッカーに余分な荷物を預けたら即バス停に直行です。

 東福寺で下車し、南に向かうと東福寺の塔頭が参道に立ち並びます。その中の一つが「退耕庵」です。ここは幕末の鳥羽・伏見の戦いの際、東福寺に長州藩の陣が置かれた縁で、退耕庵は鳥羽・伏見の戦いの戦死者の菩提寺となっています。で、山門前にその碑が建っています。
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小野小町ゆかりの恋文を胎内に納めて作った玉章(たまずさ)地蔵と小町百歳像があるお堂です。

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客殿

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こちらは「明暗寺」です。山号は虚霊山。本尊は虚竹禅師像で尺八根本道場でもあります。時代劇でよく虚無僧が「明暗」という文字を掲げた偈箱を着けているのはこの寺に由来します。一見宗教的な意味を持っているように見えるが、実際は「私は明暗寺の所属である」という程度の意味だそうです。

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ここは山門が空いていましたので、中を覗かせてもらいました。

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苔が見事な寺で、しばし見とれていました。

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 日下門をくぐり境内に入り先ず目につくのが本堂です。

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経蔵

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奥に庫裏が見えます。一昨年もここを訪れていますが、社員旅行の奈良に向かう途中にちらっと寄った程度で庭園を見る時間がありませんでした。今回は庭園を拝観するのも目的の一つでした。

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その庫裏です。

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庭園の「東庭」。庭の石は7つ置かれており北斗七星を表しています。東なのに北斗七星とはこれ如何にです。

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 円柱石、白川砂、苔、背後の二重生垣のみによって表現しているにわですが、石の中心に穴があるのは廃材を使用しているからです。

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 メインの南庭です。大胆な石を立てた構成は見応えがあります。蓬莱神仙思想に基づき、蓬莱、瀛洲、壺梁、方丈の四神仙島を石だけの構成による四つの意匠で表現しています。

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中央の唐門

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 苔山は、自然の山の表現であった苔山を、京都五山として表現しています。

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 庭は方丈に面して作庭されています。方丈の仏壇。

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唐門から庫裏
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方丈通天台から望む開山堂。

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通天台脇の茶室