今年最後の演奏会は「ウェストサイド・ストーリー」 | geezenstacの森

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今年最後の演奏会は「ウェストサイド・ストーリー」

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 今年のクリスマスは、ミュージカルの「ウェストサイド・ストーリー」を鑑賞しました。映画では何度も見ていますし、レコードやCDでも数限りなく聴いてはいますが、生の舞台は初めてでした。

 会場は名古屋音楽大学のめいおんホールでした。このホールはそんなに多くはないので、当日は補助席まで用意されているという盛況ぶりでした。ゲラ刷りのチラシでこの催しを知ったのですが、これだけの告知内容で、整理券の有無や問い合わせ先など全く記載されていませんでした。そんなことで大学に問い合わせ、当日受付でチケットを受け取るという対応でなんとかこのミュージカルを見ることができました。今年は。2月に「キャッツ」を見ていますから、なんとも豪華な一年になりました。

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 学生たちの公演ですから、凝った舞台装置はありません。それでもステージとステージ前のスペースそして左右の通路が全て舞台です。サウンドはエレクトリック・キーボードとドラム、パーカッションのみです。プレーヤーはステージ下左側に陣取っています。鑑賞したのはその3列後ろでしたから迫力ある音楽が楽しめました。

 プロローグはショートバージョンで舞台の幕開けを印象付けるものに徹していました。しかし、エレクトリーック・キーボードから八せされるサウンドはオームストラサウンドを彷彿とさせるものでなかなか迫力がありました。キャストを見てもわかるように主要登場人物だけが男性であとはほぼ女性が演じています。そんなことでダンスシーンは映画のイメージのようなキレはありませんが、華やかしさはありました。

 ポーランド系アメリカ人の「ジェット団」、プエルト・リコ系アメリカ人の「シャーク団」の対立を描いていますが、シェークスピアの現代版「ロメオとジュリエット」ですから、却って感情移入はしやすいというものです。曲はよく知ったものばかりです。

West Side Story - Prologue
Jet Song
Something's coming 
Dance at the Gym
Maria
America
Tonight
Gee Officer Krupke !
I feel Pretty
One hand, one heart
Quintet
he Rumble
Cool
A boy like that, I have a love
Somewhere

 これらの曲が次から次へと謳われていきます。全員がヘッドマイクを付けての歌唱ですが、やや聞き取りにくいところがあったのが残念です。まあ、会場の規模からいって生歌でも充分聴こえるのですが、音楽の方がかなり大きめだったので歌い始めが聞こえない場面が多かったのが残念です。ただ、今回の公演は全て日本語による公演だったのでその点はストーリーの理解がしやすいという利点はありました。

 また、左右の通路を使ってのジェット団やシャーク団の移動、また、トニーとマリアの入退場など客席と舞台が渾然一体となった演出で、一緒に参加しているという感覚が生まれとても楽しめました。

 さらに通常は2階部分は照明器具などで利用されているスペースなのですが、最後のフィナーレのシーンなどはその2階にも歌い手を配して立体感のあるコーラスを味わうこともできという演出が施されていました。

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 カーテンコールのあとは全員が出口でいつものようにお見送りがありました。公演としては1時間半ほどの舞台でしたがとても楽しいコンサートでした。