バック・トゥー・1977 最初の海外旅行 4 | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

バック・トゥー・1977 最初の海外旅行 4
 
 自分でもびっくりしているのですが、押入れの段ボール箱をひっくり返したら、当時の資料が続々と出てきました。そんなことで、振り返りながらこの記事を書いています。
 
 旅行6に地目からは、現地で気の会った仲間4人でレンタカーを借りてロンドン周辺観光に行こうということになりました。どこでレンタカーを借りたのかさっぱり思い出せませんが、多分主要駅の近くにあったのでしょう。ただ、だれもパスポートやトラベラーズチェックは持っていても、免許証は持っていませんでした。ただ、小生だけは財布の中に日本の免許証を入れていました。イギリスは日本と同じ左側通行の国ですから何とかなるだろうとカウンターで話をすると、本来なら外国ですから国際免許証がいるのですが、当時は日本の免許証を提示するだけで車を借りることができました。まさにラッキーです。車はフォードの「エスコート」という車種で、日本で言えばカローラクラスの大衆車です。
 
イメージ 2
これがフォードのエスコートです。カローラよりはサニー似かな?
 
 早速乗り込んで、郊外を目指します。ロンドンの中心部は信号機がありますが、少し外れると信号はほとんどありません。これはヨーロッパの風土なんでしょうが、中世は馬車が道路を闊歩していました。こういう乗り物が辻を回るためには直角では簡単に回れません。そのため、町のあちこちにはラウンドアバウトというロータリー交差点になっています。走ってみるとわかりますが直線では交差点を通過できないので、車は必然的に速度を落とします。そして、行きたい方向がわかるまでロータリーの中をぐるぐる回ることができます。そんなことで、初めてでも迷うことなく走ることができました。
 
イメージ 3
 
 一日目のコースはロンドン-ワトフォード-ラグビー-コベントリー-バーミンガム-ウォーリック-ストラットフォード-オックスフォードと走りました。まあ、初めて走る道路ですからM1といわれる高速道路を走ります。バーミンガムまでは北上しているのですが、その先にビートルズの聖地リバプールがあるのですが、誰もそれを言い出さなかったということはビートルズ好きはいなかったんでしょうな。それでも、誰かがシェイクスピアの聖地を見たいというので行きはストラトフォード・アポン・エイボン経由のコースでした。その日のうちにオックスフォードにつけばいいのでのんびりとしたドライブでした。途中で、喫茶店によりましたがそこで名物スコーンとともに飲んだミルクティーの味は忘れられません。さすが紅茶の国です。
 
 個人的にはシェイクスピアには興味がなかったので上っ面だけ見た感じでまったく記憶に残っていません。ただ、最後のオックスフォードはさすが大学の町で、進入禁止の一方通行の道が結構ありました。一度だけ間違えて逆走をしてしまいました(^▽^;)。この日の宿泊はオックスフォードのユーいホステルでした。この旅、ツアーでユースホステルの会員になることを進めていたのでほとんどの仲間が加入していました。先の話ですが、これが実際ドイツでは助かりました。
 
 基本的にB&Bですから朝食の心配は要りません。しかし、その日は冷え込んだのか朝車のエンジンがかかりません。あまりセルを回してもバッテリーが行かれるので、同宿者に助けを頼み総勢10人ぐらいで車を押しました。これで何とかエンジンをかけることができましたが、冷や冷やものでした。まあ、クランク付きの車も知っている世代ですから、多少のことでは動じませんけどね。
 
イメージ 4
 
 ロンドン周遊観光2日めはオックスフォード-バース-ストーンヘンジ-ソールズベリー-サザンプトン-ウィンチェスター-ウィンザー-ロンドンというルートを取りました。バースは夏の避暑地で音楽祭の開かれるところですが、冬では横目で見るだけでした。そして、この日のストーンヘンジは小生のリクエストでした。今は世界遺産になっているイギリス南部ソールズベリーの平野に忽然と現れる巨石建造物です。上の地図では出ていませんがソールズベリーのちょいと北です。ほんとに、周りには駐車場と土産を売る店があるぐらいであとは何にもありません。その存在の不思議を、中世の人々はアーサー王物語に出てくる魔術師の所業と信じていたのだとか。損傷が激しく、往時の姿を想像するのは困難ですが、古代人の偉大なる業績の一つであることは間違いなく、近郊のエーヴベリーとともに先史時代の文明を象徴する貴重な遺構といえます。
 
イメージ 1
 
 ケルト民族によるドルイド教の祭祀場説に始まって、天文台説、王の墳墓説、果てはUFOの発着場説まで諸説あります。現在では、ヒールストーンと呼ばれる石が夏至の日の出の方向と一致していることから、太陽崇拝に関係するという説、あるいは埋葬場所という説が有力となっています。ここは結構皆が感動していました。
 
 イギリスの高速道路はすこぶる走りやすいです。免許証を持っていたのは小生だけだったので全工程運転をしましたが、レンタカー屋で貰った地図と、ロンドンマップだけでほとんど間違えることなく2日間のドライブを楽しむことができました。レンタカーを借りるのも初めて、外国で運転するのも始めてという初物尽くしでしたが、何とかなるもんです。
 
 予定では、この日も帰ってからコンサートに行く計画でしたがねさすがにバテていてあきらめました。というか、多分チケットが手に入らなかったのでしょう。いよいよ次の日はロンドンからヨーロッパ大陸に上陸します。