「誰に対しても本音を正直に話せない」「誰ぼ目から見ても明らかな理不尽なことを言われない限りその場で殆ど言い返せない」この二つをやや強引にまとめると、思っていること・感じていることを口に出せないということになる。私の生きづらさのうち約1/3くらいをこれが占めていると思う。
何故こうなったのか。理由は幾つか考えられるが、個人的に最も大きいと考えているのが、過剰適応である。似た概念として「マスキング」がある。思ったことを口にしたら嫌われた、自分では当たり障りないと思った発言によって怒られた、納得いかないことに対して意見を述べたら制裁にあった。そういった経験を何十回も繰り返すうちに、思ったことを口にすることが怖くなっていった。加えて私の場合、長時間相談を聞いてもらえるような深い関係の人間が殆どいなかったこともあり、ますます人に本音を話す機会が減っていった。
もちろん、100%本音で話せる相手は「健常者」ですら手で数えきれるほどしかいないだろうが、自分の場合、障害の特性の「0か100か」もあって、「それくらい言って正直に言ってくれればいいのに」という程度の軽い本音ですら口にすることを躊躇してしまう。そしてこれは結局のところ、誰一人として心の奥底からは信用していないが故に起こるものなのだろう。
もし私の最大の苦しみに向き合うには、過去のトラウマのケア、人間不信の克服、特性この苦しみを同時にこなす必要があるのだが、一人でこなすのはまず不可能だ。家族や理解者、専門家などが協働で取り組んでくれればだいぶ改善するだろうけど、それが叶う日なんて果たして訪れるのか....。